世界のアプリランキング、WhatsAppは昨年約10億ダウンロードを記録

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フェイスブックが2014年に190億ドル(約2兆円)で買収したメッセージアプリ「WhatsApp(ワッツアップ)」が昨年、10億件近いダウンロード数を記録したことが明らかになった。

アプリ調査企業「Apptopia」が発表した、2017年に世界で最もダウンロードされたアプリランキングでWhatsAppはトップに立ち、ダウンロード数は9億2400万件だった。しかも、ソーシャルカテゴリで2位の「フェイスブックメッセンジャー」との差は6億ダウンロードにも及んでいた。

「WhatsAppのユーザーらは複数のデバイスにこのアプリをインストールしているようだ」とApptopiaの広報担当のAdam Blackerは筆者の取材に応えた。今回のデータはiOSとアンドロイドアプリのダウンロード数の合計をApptopiaが試算したもの。

2017年のカテゴリ別のトップアプリとダウンロード数は下記の通り。

ソーシャル:WhatsApp/9億2400万DL
エンタメ:ネットフリックス/1億1800万DL
フード&ドリンク:Subway/3500万DL
出会い:Tinder/5800万DL
トラベル:ウーバー/1億8900万DL
ショッピング:AliExpress/8100万DL
ミュージック:スポティファイ/2億9900万DL
ゲーム:Subway Surfers /1億9000万DL


Apptopiaが発表した2017年のトップダウンロードアプリ

上記の数字を見る上で注意したいのは、アプリのダウンロード数はカテゴリ間でかなりの格差があるという点だ。例えばソーシャルで上位のアプリは2位や3位であっても、他のカテゴリ(出会いなど)の首位のアプリを大きく上回っている。

中国アリババがアマゾンを抜いた

今回のデータはフェイスブックにとって非常に喜ばしい結果といえる。フェイスブックは昨年、ソーシャル部門のトップに4アプリを送り込み、全カテゴリで最もダウンロードされたアプリ6つのうち5つが同社のアプリだった。そこには「インスタグラム」や「フェイスブック・ライト」、さらに看板アプリの「フェイスブック」が含まれている。

また、ショッピング部門で中国アリババの「AliExpress」がアマゾンを抜いて首位に立ったのも興味深い。アマゾンは北米ではこの部門のトップアプリだが、今回のデータから中国をベースとしたアリババの勢力がいかに強いかが見てとれる。

ApptopiaのBlackerは今回のデータの集計方法を次のように説明している。「当社ではアプリ開発者のアカウントを通じ、25万本以上のアプリのデータを取得した。社内のデータサイエンティストらが、そのデータをアップストアのランキング等と組み合わせて試算を行い、今回の数値を導き出した」

編集=上田裕資

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