僕は、情報収集術の基本は、アクティブ・ラーニングだと考えています。なぜなら、「後で誰かに教える(アウトプット)つもりで聞く(インプット)」と、情報が頭にしっかり入ってくるようになるからです。
コツは、「今、自分が知りたい情報は何か」を自分に問いかけ、“意識的に”収集する情報を設定していくことです。そして、知ったことを誰かに話すことを前提に話を聞いたり、本を読んだりすることで、より必要な情報をクリアに選別し、吸収することができます。
ソーシャル時代を生きる僕らは、人が面白いと思う情報をどう選別し、生きた情報をどう収集すべきでしょうか。そのための指針として、TEDxTokyoの仕掛け人の1人であり、教育活動家でもあるパトリック・ニューウェル氏が提唱しているの4つの問いかけ「IREE(Interest・Relevant・Engage・Empower)」をご紹介します。
1. 「それはおもしろいか(Is it Interesting?)」
その情報は単純に自分にとって面白いか、興味を持てるか。
2. 「それは意味を成しているか?(Is it Relevant?)」
その情報は自分に関係があることか。
3. 「夢中になれるか(Is it Engaging?)」または「夢中になっている人はいるか(Is the person Engaged in it?)」
その情報は自分を引きつけるか。自分が夢中になって踊れるものなら、他者も巻き込める。
4. 「人々がエンパワーされているか(And are the people Empowered?)」
その情報は力を与えてくれるか。人生を楽にしてくれるものか。
例えばSNSでシェアされやすい記事や、TEDのトークなどは、上記の3、4の要素を含む傾向があります。
これらのポイントを押さえたら、具体的にどう情報収集していくべきかについて考えてみましょう。参考までに、僕が大学3年生のころからずっと続けている習慣について、お話しさせてください。
朝の1時間で完了! 発信型・情報収集術
僕の情報収集は、朝の1時間で行います。
1)ニュースサイトやツイッターから、あらゆるニュース記事をチェックします
2)面白い記事があったら、記事のURLをコピーして、メールにペーストします
3)そのニュースを読んでほしい人に、「あなたはこういう視点でこのニュースを読むと面白いと思う」と一言そえて、送信します
僕はこれを、最低でも20人に向けて、それぞれ違う視点、コメントを添えて、送ります。つまり、この作業によって僕は20人とIREEしていることになります。
すると、僕はニュースを「このニュースは〇〇さんの役に立ちそう」「〇〇さんならこの記事をどう読むだろうか」と常に視点を変えながら読むので、結果、僕は20人分の視点を自分のなかに置くことができます。