だが、大学新卒者の間で最も人気の高い職種は何だろう?
ビジネス向け交流サイト(SNS)のリンクトイン(LinkedIn)は、求職者や採用企業の動向をつかむため、何百万人にも上る登録者のデータを分析。最近大学を卒業した登録者が2017年に就いた職業を調査し、米国の新卒者の間で人気の高い職業のランキングを作成した。トップ10は次の通り。(数字は年間給与中央値)
1位 ソフトウエアエンジニア/9万5000ドル(約1050万円)
2位 重役補佐/3万8600ドル(約430万円)
3位 アカウントエグゼクティブ(新規開拓営業)/7万5000ドル(約830万円)
4位 リクルーター/5万7000ドル(約630万円)
5位 金融アナリスト/6万5000ドル(約720万円)
6位 マーケティングコーディネーター/4万5000ドル(約500万円)
7位 研究補佐/3万4500ドル(約380万円)
8位 ビジネスアナリスト/7万2000ドル(約790万円)
9位 アカウントマネジャー(既存営業)/6万7000ドル(約740万円)
10位 プロジェクトエンジニア/7万3000ドル(約800万円)
ランキング首位を飾ったのは、ソフトウエアエンジニアだ。この分野のスキルと経験を持つ人に多くのキャリア選択肢が与えられていることを考慮すれば、当然のことと言える。企業のデジタルソリューションを設計する仕事は収入が高く、リンクトインによると年収の中央値は9万5000ドル(約1050万円)だ。
次に人気が高かったのは、重役補佐。ほぼ全ての企業で採用され、その存在なしで職場が円滑に機能することはないため、これからキャリアを始める新人にはぴったりだ。豊富な経験が必要ない一方で、職務を遂行しつつ自分の適性を発揮する機会を探りつつ、ゆくゆくはもっと興味の沸く職種や報酬の高いポジションに移ることもできる。
3位は、新規開拓営業を行うアカウントエグゼクティブ。「エグゼクティブ」と言っても、必ずしも地位が高くて経験豊富なことを指すわけではない。同ポジションでは、会社や組織内で1つ以上の顧客を担当する。給与はまちまちだが、リンクトインが割り出した年収中央値は7万5000ドル(約830万円)だ。
またリンクトインは、2017年に学士号を取得した新卒者のうち、最も多くの人数を採用した企業のランキングも作成。トップ10は以下の通りだ。
1位 アマゾン
2位 EY
3位 オラクル
4位 ロッキード・マーチン
5位 インサイト・グローバル
6位 IBM
7位 バンガード
8位 エンタープライズ・ホールディングス
9位 デロイト
10位 アクセンチュア