2017年の大口寄付トップ10 1位はゲイツ夫妻の5100億円

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毎年、何十億ドルという莫大なお金が、富裕層から貧困層支援施設や慈善団体へと寄付される。振り返ると、2017年は個人による寄付が盛んに行われた年だった。

慈善活動に関するニュースや情報を扱う雑誌「クロニクル・オブ・フィランソロピー」は、毎年行われる寄付の金額を調査し、その年にあった大口寄付のデータを公表している。年間寄付額トップ10の総額は2016年が43億ドル(約4800億円)だったのに対し、2017年は102億ドル(約1兆1300億円)へと大きく跳ね上がった。

昨年の最高額は、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツと妻のメリンダによるもので、総額46億ドル(約5100億円)分のマイクロソフト株式を、ビル&メリンダ・ゲイツ財団に寄付した。2000年に夫妻が設立した同財団は、世界中の保健、開発、教育に関する慈善活動に力を入れている。財団の基本財産は約400億ドル(約4兆4400億円)で、フォーブスはゲイツ氏の個人保有資産額を920億ドル(約10兆2000億円)余りと推定している。

ゲイツ夫妻に次いでランクインしたのは、フェイスブック創業者でCEOのマーク・ザッカーバーグと妻のプリシラ・チャンで、夫妻が設立した有限責任会社(LLC)チャン・ザッカーバーグ・イニシアティブのNPO部門であるチャン・ザッカーバーグ財団に19億ドル(約2100億円)を寄付した。クロニクル誌によると、寄付金は教育、住宅供給、科学、刑事司法システムの改善のために使用される。フォーブスはザッカーバーグの保有資産を758億ドル(約8兆4100億円)と推定している。

第3位はデルの創業者マイケル・デルと妻スーザンで、夫婦の慈善団体マイケル&スーザン・デル財団から10億ドル(約1100億円)を寄付している。マイケル・デルの保有資産額は推定240億ドル(約2兆6600億円)だ。

10位にはエンバイロンメンタル・システムズ・リサーチ・インスティテュートの共同創業者で、自然環境保護団体ネイチャー・コンサーバンシーに1億6500万ドル(約183億円)を寄付したジャック&ローラ・デンジャモンド夫妻が入った。この寄付は同団体が受け取った中では過去最高額だ。
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編集=遠藤宗生

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