ビル・ゲイツが考える「次の100年に必要な人材」

ビル・ゲイツ(Photo by Jamie McCarthy / Getty Images for Bill & Melinda Gates Foundation)

1917年創刊のForbesは1世紀にわたり、各国のビジネスの最前線を追ってきた。世界を変えてきたビジネスパーソンたちが、その道のりで得た教訓とは──。

Forbes JAPAN 3月号(
1月25日発売)では、「私がビジネスで学んだこと」と題して100人の名言を大特集。今回は本誌発売に先駆け、マイクロソフト共同創業者ビル・ゲイツの言葉を紹介する。


大学生だった1975年の初め、初めて商業的に成功したパソコン「Altair 8800」を特集した雑誌「ポピュラー・エレクトロニクス」を友人のポール・アレンが見せてくれました。私たちには同じ考えがよぎりました。

「革命に乗り遅れてしまう!」

ソフトウェアによって世界が変わるのは間違いないですし、今すぐデジタル革命に加わらないと間に合わなくなると怖くなりました。この会話で私は学生生活に終わりを告げ、マイクロソフトが始まりました。

次の100年でこのようなチャンスはもっと生まれるでしょう。素晴らしいアイデアがいとも簡単に一瞬で世界に広まるので、イノベーションが加速度的に進展し、開発できる分野も広がるからです。

人々の生産性や創造性を向上させる人工知能の活用は始まったばかりです。生物科学は有望で、将来人々はより長くより健康に暮らせるようになるかもしれません。クリーンエネルギーは、大きな進歩を遂げて安価で利用しやすくなり、貧困の減少や気候変動の緩和に役立つでしょう。

このような進歩の可能性にはワクワクします。何百万人もの命を救い、生活を改善できます。しかし、必ず実現するとは限りません。

このような進歩を起こすには、全部はうまくいかないけれども、たったひとつのブレイクスルーによって世界は変えられると確信しながら、たくさんのクレージーな考えに喜んで賭けないといけません。イノベーションの力を信じ、革命的なアイデアに賭けるべきです。

次の100年間に我々が必要としているのは、それをやり続けられる人です。

──ビル・ゲイツ(マイクロソフト共同創業者)

The potential for these advances is thrilling──they could save and improve the lives of millions──but they’re not inevitable. They will happen only if people are willing to bet on a lot of crazy notions, knowing that while some won’t work out, one breakthrough can change the world. Over the next 100 years, we need people to keep believing in the power of innovation and to take a risk on a few revolutionary ideas.

──Bill Gates


ビル・ゲイツ他、マーク・ザッカーバーグ、ウォーレン・バフェット……。Forbes JAPAN 3月号(1月25日発売)では、撮り下ろしポートレートとともに、現代を彩る思想家100人の珠玉の名言をお届けする。購読はこちら>>

編集=フォーブス ジャパン編集部

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