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パトロン共同創業者のジョン・ポール・デジョリア(Photo by Greg Doherty/Getty Images for The Salvation Army)

世界最大の酒造メーカーの1社である「バカルディ」が、有名テキーラメーカーの「パトロン(Patrón)」を買収することが1月22日、明らかになった。パトロンの企業価値は51億ドル(約5660億円)だという。

非上場の酒造メーカーとしては世界最大のバカルディは、2008年にパトロンの株式の30%を取得済みだった。業界のアナリストらは、以前からバカルディがパトロンを完全子会社化すると見ていた。

今回の株式取引は2018年の前半に完了する見込みだ。バカルディは既にウォッカのグレイグースやスコッチのデュワーズ、さらに有名なラム酒ブランドらを傘下に収めている。

今回の買収にあたり、パトロン共同創業者のジョン・ポール・デジョリア(John Paul DeJoria)は彼の持ち株の70%を売却する。これは、バカルディがパトロンの抱える負債(金額は不明)も肩代わりするからだという。デジョリアの資産額はフォーブスの試算では現在34億ドルとされているが、今回の買収で彼の資産額にどれほどの影響が出るかは定かではない。

デジョリアは1989年にMartin Crowleyとともにパトロンを共同創業した。2003年にCrowleyが死去し、長年の法廷闘争の末にデジョリアはCrowleyの遺族から株式を買い上げて2008年に同社の筆頭株主になった。そして同年、バカルディから出資を受けた。デジョリアは今後も「パトロンのアンバサダー」として会社に残るという。

現在73歳のデジョリアは移民夫婦の間に生まれ、ロサンゼルスの児童養護施設で育ち、ホームレスから世界的な億万長者になった立志伝中の人物だ。デジョリアは車に寝泊まりしながら全米の美容室にシャンプーを売り歩き、1980年代にヘアケア製品の「ジョン・ポール・ミッチェル・システムズ」を設立して大金持ちになった。

デジョリアは2017年9月のフォーブスの「100人の偉大なビジネスマインド」にも選ばれた。その際に寄稿したエッセイでデジョリアは、成功するためのルールとして「従業員の立場になって、彼らが望むであろう待遇や報酬を与えることが重要だ」と書いていた。

編集=上田裕資

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