中国のテック業界を牽引する「海亀」と呼ばれる若者たち

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中国ではテクノロジー分野の企業に膨大な資金が注がれている。非上場企業のデータベース「CB insights」によると、2017年に新たにユニコーンになった中国企業は22社に達している。

近年の中国のテック企業について語る時にしばしば登場する言葉に「海亀(ハイグイ)」がある。海亀というのは主に海外のトップ校に留学した後に、中国に戻ってくる人たちのことだ。

先日、セコイヤチャイナから1000万ドルを調達したAI(人工知能)企業「Shannon.ai」の創業者らも、そんな海亀たちが設立した企業だ。セコイヤチャイナは2017年に中国で3番目の出資額を記録したVCで、昨年は1年間で80億ドルの出資を行った。

Shannon.aiは様々な経済ニュースと企業の株価をビッグデータとして分析する企業として、今後の躍進が期待されている。創業者のJiwei Liは米スタンフォード大学で学んだ後、フェイスブックのAI研究所の「FAIR」に勤務し、マイクロソフトのAI研究所の「MSR AI」にも務めた経歴を持つ。

また、共同創業者のShengjie Shenも米国のヘッジファンド「Magnetar Capital」に勤務した後、中国の中信証券に務めた経歴を持っている。

Shannon.aiの全貌はまだ明らかになっていないが、今後の中国のテック業界をリードするのが彼らのように米国で教育を受け、シリコンバレーで経験を積んだ後に、中国で起業する若い世代であることは確かだ。

編集=上田裕資

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