ビジネス

2018.01.29

休養や癒しに着目、「リカバリーウェア」生みの親の考察力

ベネクス代表取締役 中村太一


工業製品の生産や勤勉な国民性という点で、日本人とドイツ人は似ていると言われることもありますが、少なくとも休養の点では、まったく違います。ドイツは国として、休養をポジティブで積極的なテーマと捉えています。勤労と同列で休養があるイメージでしょうか。

例えば、閉店法に基づいて、飲食店以外のすべての店舗が日曜は閉店していますし、平日も20時には閉店してしまいます。これは不便なようですが、案外問題ありません。逆に日本は、24時間365日営業している店が多くありますが、本当にその形態が必要なのかは疑問です。社会全体で補い合ったり、時には割り切ったりしながら、最適な状態を目指せばいいと思うんです。

働き方改革の号令により、日本らしい働き方の模索が始まりましたが、働き方はつまり休養の仕方でもある。「わざわざ」取り入れるのではなくて、「もともと」の暮らしの中に休養を根付かせる方法で、日本らしいリカバリー文化を築くことに貢献したいと思っています。

〈中村太一のある一日〉

6:00 起床
6:30〜7:00 朝食
8:30 出社(始業は9:00)
9:00〜12:00 打ち合わせ
12:00〜13:00 ランチ
13:00〜14:00 都内へ移動
14:00〜18:00 打ち合わせ
18:00〜22:00 夕食
23:00 帰宅

〈中村太一が大切にするもの〉



スマートウォッチ

こだわりは、誰も持っていない(だろう)ユニークなブランドだということ。みんなと違うことがやりたい・違うものを持ちたいという性格の表れですね(笑)。時速を測れたりGPS機能がついていたりなど、機能的で賢いところも気に入っています。

アウトドア用の帽子
仲間と一緒にシーカヤックをやっていて、首の後ろの日焼け対策で購入しました。今年は奄美大島で開催された大会にも出場して、部門別で3位に入賞。気を良くして、次は優勝を狙おうと練習に励んでいます。


なかむら・たいち◎1980年、神奈川県生まれ。2003年、慶應義塾大学商学部卒業。コンサルティング会社に入社し、老人ホームの運営に携わる。05年に退職し、ベネクス設立。一般社団法人日本リカバリー協会の理事長も務める。

構成=伊勢真穂 写真=yOU(河崎夕子)

この記事は 「Forbes JAPAN 日本の起業家 BEST100」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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