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ゴルフ場については、1914年、前年の全米オープンで熾烈な優勝争いをしたハリー・バードンとテッド・レイが再度対決し、死闘を繰り広げた様子が語り草となった。その後、26年にトム・シンプソンとハーバート・ファウラーによって改修され、現在のコースの形となった。グリーンのほとんどは変わらぬ姿をとどめている。

その美しさと本物のリンクスということが評価され、今年、米ゴルフマガジン誌(Golf.com)が発表した「世界ゴルフ100選」では堂々77位にランクインしている。同じランキングにおいて、日本からトップ100以内に選ばれたのは、廣野ゴルフ倶楽部、川奈ホテルゴルフコース、東京ゴルフ倶楽部の3つのみであるから、クルーデン・ベイがいかに素晴らしいか簡単に想像がつくというものだ。

クラブ近郊には、黄金のように光る美しいビーチや、小説「ドラキュラ」の舞台のモデルとされるスレインズ城がある。王室の夏の別荘地バルモラルも車で1時間の距離にあり、ゴルフに興味のない女性や子供にとっても、避暑地としての魅力を備えた場所だ。

クラブハウスや眺めの素晴らしさ自体、間違いなく日本人好みであり、なぜ観光ツアーが企画されないのか不思議である。とはいえ、ツアーで日本人が一気に押し寄せたら、英国紳士が眉を顰めそうなので、今くらいで丁度よいのかもしれない。

現在は1000人ほどのメンバーが在籍しているが、ビジターにも開放的で、まさに“warm welcome”状態。クラブの方針が「enjoyable(楽しく)、memorable(思い出深く)、classic( 古典の)、masterpiece(傑作)」というのも深く納得だ。

新しくメンバーになる場合は入会金650ポンドと年間650ポンドのフィーだけでよいというから、破格の安さである。さらに海外在住の人は半額となり、約10万円でメンバーになれるそうだ。私も、次回はメンバーとなって再訪したいと思っている。


こいずみ・やすろう◎FiNC 代表取締役CSO/CFO。東京大学経済学部卒。日本興業銀行、ゴールドマン・サックスで計28年活躍。現役中から、インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢・発起人、TABLE FOR TWO Internationalのアドバイザーなど社会貢献活動にも参加。お金のデザイン社外取締役、WHILL、FC今治のアドバイザー。

文=小泉泰郎

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