英国名宰相の愛したシャンパーニュ「ポル・ロジェ」

Pol Roger Cuvee Sir Winston Churchill 2004 / 英国宰相に愛されたシャンパーニュは、2011年のウィリアム王子とキャサリン妃のウエディングでも500名以上のVIPゲストにふるまわれた。

英国の名宰相だったウィンストン・チャーチル卿には生涯を通じて愛したものがふたつあった。まずひとつには彼のトレードマークともいえるシガー。そしてもうひとつがシャンパーニュ「ポル・ロジェ」であった。

その出会いは1940年代、ナチスによる占領から解放されて間もないパリで、当時のメゾン当主であったオデット・ポル・ロジェとチャーチルがランチをともにしたことにまでさかのぼる。チャーチルは愛馬の一頭にポル・ロジェと命名し、その馬が1953年の競馬ブラック・プリンス・ステークスに出走、優勝したというエピソードも残されているから、彼がいかに「ポル・ロジェ」を愛したか──その寵愛ぶりは世界へと知れ渡ることとなった。
 
ポル・ロジェは1849年にシャンパーニュ地方エペルネで創業された家族経営のメゾン。「気品と優美」を哲学とし、一切木樽を使用せずにあえてステンレスタンクで発酵させるシャンパーニュはブドウ本来の繊細な味わいを引き出していると高く評価されている。

なかでもチャーチルへオマージュを捧げた「キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル」は、ブドウをどんな比率でブレンドしているか門外不出のアッサンブラージュながら、氏の好みであったフルボディで力強く、熟成したスタイルが、いまなお世界中のエグゼクティブから愛されているプレスティージ・キュヴェである。

ミシュラン一つ星のチャイニーズレストラン「琥珀宮」の長橋大輔マネージャーは、「ピノ・ノワールによるしっかりとした骨格とシャルドネのフレッシュな果実感がオマールブルーのむっちりとしたアスリートのような肉質によくあいます。この熟成感が老酒を効かせたジンジャーソースにもピタリとはまり、最高のペアリングです」とその魅力を語ってくれた。

ポル・ロジェ キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル 2004
度数:12.5%、容量:750m、価格:30000円(税別)、問い合わせ:ジェロボーム(03-5786-3280)

琥珀宮
住所:東京都千代田区丸の内1-1-1 パレスホテル東京5F
電話:03-5221-7788

text and edit by Miyako Akiyama

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