「丁寧な造り」のシャンパーニュを、名店の焼鳥とともに

Alfred Gratien NV / 約30ヵ所の村のブドウから、シャルドネ46%、ピノ・ムニエ30%、ピノ・ノワール24%ブレンド。リザーヴワインを15%配合することでNVであってもヴィンテージのような風味に。

シャンパーニュ・メーカーには自社ブドウ畑で収穫したブドウからワインを醸造するレコルタン・マニピュランと、ブドウ栽培農家から買い付けたブドウでワインを醸造するネゴシアン・マニピュランの2種のタイプがある。

前者は小規模な農家が多く、後者には中規模以上のメーカーが多いが、今回紹介するアルフレッド・グラシアンは後者だ。

シャンパーニュをつくる上で、ブドウは最も重要だが、1864年の創立以来、アルフレッド・グラシアンは最高級の畑「グラン・クリュ」、それに次ぐ「プルミエ・クリュ」にこだわり、実に62%のブドウをそれら特級・一級畑から仕入れている。

ブドウ栽培農家と長期契約を結び、定期的に試飲会を行いながら味わいを確認し合うなど、クオリティコントロールに余念がない、丁寧な造りが特徴のワインメーカーだ。

すべてのベースワインを樽で発酵させ、マロラクティック発酵(乳酸菌がワインの中のリンゴ酸を乳酸と炭酸ガスに分解させる発酵)を行わないため、その味わいはきりっと“旨味のたった酸”が特徴。さらに樽で熟成させることにより、ワインには樽を通過するわずかな酸素によってマイクロ・オキシダイゼーションが行われ、“旨味のたったふくよかな酸”へと進化する。

円熟味を帯びたシャンパーニュは、和食、中華、そしてフレンチ、イタリアンなどどんな食事とも相性のよい1本だ。

焼鳥店でいち早くワインをオンリストした先駆的な存在「バードランド銀座」では、“日本最候補の焼き鳥”と評判の串をこのシャンパンとともに楽しめる。

店主の和田利弘氏は、「アルフレッド・グラシアンのきれいな酸は鶏の油の相性がよく、食事をこれ1本で通すことができるのが魅力」と太鼓判。「飲めば飲むほどお腹がすいてくる(笑)、飲食店にはうれしい1本です」と笑顔ですすめてくれた。

アルフレッド・グラシアン NV
度数:12.0%、容量:750ml、価格:7500円(税別)、問い合わせ:nakato(03-3405-4222)

バードランド銀座
住所:東京都中央区銀座4-2-15 塚本素山ビル B1 
電話:03-5250-1081

text and edit by Miyako Akiyama

この記事は 「Forbes JAPAN 日本の起業家 BEST100」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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