サムスンGalaxy S9の残念な事実、バッテリー容量はS8と同じ

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サムスンが今年発売する「Galaxy S9」に関しては既に多くのリーク情報が出回っているが、今だに不明なのが発売日とバッテリー容量だった。しかし、新たな内部情報でそれらが明らかになった。

確度の高いリーク情報で定評のあるEvan Blass(@evleaks)によると、サムスンはGalaxy S9とややサイズの大きい「Galaxy S9 Plus」を2月26日に発表し、3月1日から予約受付を開始。16日に発売するという。

このスケジュールは2017年の発売モデルと比べると、劇的に早まったといえる。昨年、サムスンは3月29日になって、ようやく「Galaxy S8」と「Galaxy S8 Plus」を発表。翌日の30日には予約受付を開始したものの、発売開始は4月21日だった。これは、今回のGalaxy S9シリーズと比べると約5週間遅いスケジュールだった。

Galaxy S9シリーズのスペックについては、チップはExynos 9810を搭載、カメラは1200万画素のデュアルカメラ(S9 Plusのみ)であると伝えられている。一方でリーク情報サイトの「Slashleaks」はブラジルの通信企業から得た情報として、Galaxy S9とS9 Plusのバッテリー容量がそれぞれ、3000 mAhと3500 mAhになると伝えている。

Galaxy S9シリーズは多くの面で前年度のモデルと違い見られないが、バッテリー容量に関しても同一のものになる。これは実際のところ2016年のGalaxy S7シリーズと同じ容量なのだ。

これが事実だとしたらかなり残念なニュースだ。Galaxy S9シリーズには新たなチップセットが搭載され、スクリーンも刷新されるためバッテリー寿命は伸びると思われる。しかし、大きな容量のバッテリーを搭載していればもっとアピール度の高いデバイスになったはずだ。

一方でサムスンは購入から2年が経過後の端末でも「95%のバッテリー容量を保証する」と宣言しており、この点で古い端末の動作速度が低下するiPhoneに対抗しようとしている。

ただし、サムスンは2018年の登場が期待された折り畳みスマホ「Galaxy X(仮称)」の製造面で「深刻な問題に直面している」と述べており、本年度中の発売が危ぶまれている。つまり、サムスンにとって今年の頼みの綱は新モデルの大画面のミッドレンジ端末「Galaxy A8」と「Galaxy A8 Plus」のみということになりそうだ。

編集=上田裕資

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