グーグルを解雇の「保守系社員」が法廷に、白人の権利主張

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関係者の名前やプロフィールを公開

訴状には、グーグル社内のチャンネルに投稿された「反保守主義」、「反白人」的なコンテンツのスクリーンショットが80ページにも渡って掲載されている。これらの画像はただちに公のものとなり、グーグル社員たちの名前やプロフィールが世間の目にさらされてしまった。これらの社員の中には、メモを批判したことで嫌がらせを受けたことのある者も含まれるという。

この1年、グーグルは世間からの厳しい視線にさらされている。昨年は、女性を差別したとしてグーグルの女性社員が会社を相手取り集団訴訟を起こした。また、検索のアルゴリズムと予測キーワードを巡っても同社は非難を浴びた。

「NPR」によると、グーデマンもグーグルを解雇されているが、その理由はイスラム教の信者である同僚がFBIに目を付けられた際、社内フォーラム上でFBIが嫌疑をかける正当な理由があるという趣旨の発言をしたからだという。

NPRは、グーグルの人事部が「信仰する宗教によって同僚をテロリストとして責めることは許容しがたい」としてグーデマンを解雇したと報じている。訴状によると、グーデマンは女性のマネジャーから多様性を尊重するようにアドバイスを受けた際、「奴隷所有者が、奴隷に対して主人と良好な関係を保つようアドバイスするような内容だ」と述べて人事部から注意を受けたという。

グーグルの広報担当者は、「裁判所でダモア氏の訴えに対して弁護することを楽しみにしている」とコメントしている。

編集=上田裕資

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