ビジネス

2018.01.17

苦闘する米ファッションブランド、9社は「瀕死」の状況か

Tupungato / Shutterstock.com


3. Guess

ゲスは2017年、およそ60店舗を閉鎖した。2018年には100~120を閉店する計画だ。店舗数は一時、合計400に上っていたことから、わずか数年のうちに半数ほどにまで規模を縮小したことになる。

2017年第1~3四半期の既存店売上高はオンライン販売を含めて前年比12%減を記録。米国市場全体でも、同13%の減少となった。これほど不調であることを考えれば、今年は店舗閉鎖のペースが加速する可能性もあると推測することができる。

4. J.クルー

2017年第1~第3四半期までの9か月間に、Jクルー全体の売上高は、前年同期比10%減を記録。既存店売上高は同じ期間中、同11%減少した。2016年の同じ期間中には、前年比で9%減少している。

ギャップと同様、Jクルー・グループもまた、より手頃な価格で商品を提供する姉妹ブランド(メイドウェル)に力を入れている。今後、Jクルーは店舗閉鎖を加速させる計画だ。

Jクルーの主な失敗の原因もギャップと同様、ブランドアイデンティティを明確にできなかったことにあると見られる。手頃に入手できる流行のスタイルを提供していたはずの同ブランドはいつの間にか、流行遅れの高額商品を扱う店に変わってしまった。

5. エディー・バウアー

2014年に身売り先を探し、合意には至ったものの合併を実現できなかったエディー・バウアーは現在、再び合併相手の候補を探している。

およそ370店舗を展開するエディー・バウアーは、自社ほどには負債を抱えていないノースフェイスやパタゴニア、REI、LLビーンなど、同業各社との激しい競争にさらされている。

リストに入る残りの4社は、ビーシービージーマックスアズリア、チコズ、ロフト(アシナ・リテール・グループ)、トゥルーレリジョンという顔ぶれだ。

編集=木内涼子

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