面接を制す「80対20」の法則 カギは強みと弱みの明確化

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私は企業でマネジメントを担当していた頃、候補者がどのように自分を表現するかを重視していたことが多かったため、この手法には共感できた。候補者は正直で信用でき、自分を正しく認識しているような人物に見えたか──? たとえ素晴らしいスキルを持っていても、完全に信頼・信用できる人物と思えなければ、それだけでアウトだった。

同様に、弱みを述べることができない人や、回答した弱みがうさんくさいものだったり、強みを売り込むような内容(私の唯一の問題は努力し過ぎることです、など)だったりした場合も、危険信号だった。

80対20のモデルについて考えていると、私のマネジメントスキルを自己評価したらどうなるだろうという考えが浮かんだ。詳細はここでは割愛するが(私にはこの限られたスペースでは細かく説明しきれないほど多くの短所がある)、簡単に自己評価の要約を書くと次のようになる。

強み:対人関係がおおむね良好。大半の人とうまく付き合えるし、人を「読む」のがうまい。
弱み:対立を必要以上に避けがち。意識して努めないと対立を回避してしまう。

キャリアを進める上で、自己認識は必ず役に立つものだ。採用面接に臨むときは、こうした問題を考える時間を取って詳細なリストにまとめておこう。面接では常に、候補者の自己認識力があからさまに露呈するものだ。

編集=遠藤宗生

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