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2018.01.11

2017年に世界で最も売れた車トップ20、1位はトヨタ「カローラ」

トヨタ カローラ (Photo by Cameron Spencer/Getty Images)

米国人に好きなタイプの車は何かと尋ねてみれば、大半が「SUV」や「クロスオーバー」と言うだろう。そして、それは世界のどの国でも同じになりつつある。より低燃費のエンジン、より高い柔軟性を備えるようになったユーティリティービークル(多目的車)は世界的に、ファミリーカーとしての人気が急上昇している。

自動車業界を専門とする英コンサルタント、LMCオートモーティブによると、SUVの販売台数は2017年、世界全体で前年比12%増加。同3%増となった業界全体の伸び率を大幅に上回った。

ただ、乗用車の販売台数は同2%減となっており、この傾向は昨年より以前から続いている。2013年以降、販売台数はSUVが87%増えたものの、乗用車は8%減少した。

一番人気は今も「小型車」

市場が変化していることは明らかだ。だが、少なくとも現時点では、世界全体で見れば依然として、小型車と「経済的」なセダンの販売台数がSUVを上回っている。

世界で最も人気のある車は、トヨタ「カローラ」だ。1966年以降、世界全体で4300万台以上を販売した。カローラの生産工場は、米ミシシッピ州とカナダを含め、世界各地の16か所にある。

LMCのデータによると、2017年のカローラの販売台数は世界全体で、116万495台に上った。年間販売台数で2位のホンダ「シビック」(83万3017台)、3位のフォルクスワーゲン「ゴルフ」(78万8044台)に大差を付けている。

一方、注目に値するのは、トヨタのSUV「RAV4」の販売台数(78万6580台)が、3位のゴルフに近づいていることだ。また、いずれもSUVのホンダ「CR-V」とフォード「エスケープ」も、トップ10に入った。北米で特に人気のフォード「Fシリーズ ピックアップ」も上位に入っている。

LMCの幹部によれば、「今も世界全体で見れば、数多くの市場で高い人気を得ている小型車の販売台数が最も多い。だが、SUVの販売台数は世界的に増加傾向にあり、その人気は今後、さらに高まると見込まれている」という。

「2013年には、世界全体での販売台数のトップ20に入るSUVは4車種だった。だが、2017年には7車種に増えた。今後も増えていくだろう」

2017年の世界販売台数トップ20

昨年の世界全体での販売台数が最も多かった上位20車種は、以下のとおりとなっている。

1. トヨタ カローラ:116万495台
2. ホンダ シビック:83万3017台
3. フォルクスワーゲン ゴルフ:78万8044台
4. トヨタ RAV4:78万6580台
5. ホンダ CR-V:75万3359台
6. フォード Fシリーズ ライトデューティー:73万596台
7. フォード フォーカス:65万6071台
8. フォード エスケープ:63万2529台
9. フォルクスワーゲン ポロ:61万4827台
10. トヨタ カムリ:56万9760台
11. 五菱 宏光(ウーリン ホングァン):53万4251台
12. 日産 キャシュカイ:52万6970台
13. ホンダ アコード:52万4914台
14. トヨタ ヤリス ハッチバック:51万8736台
15. フォルクスワーゲン ラヴィーダ:51万4589台
16. ヒュンダイ ツーソン:48万4322台
17. フォルクスワーゲン ティグアン:47万158台
18. シボレー シルバラード:46万5319台
19. トヨタ ハイラックス:45万9984台
20. 哈弗(ハバル) H6:44万8188台

編集=木内涼子

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