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2018.01.10

仮想通貨の購入、決意までのプロセスは「死の受容」と同じ?

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4. 抑うつ─取引は無理だと分かり絶望する

「なぜビットコインを買わなかったのだろう。それに、ライトコインも、イーサリアムも。その上、リップルも買い損なったなんて…!」

「仮装通貨を所有していないのは私だけだろうか?」

「なぜあの人や、あの人の意見を聞いてしまったのだろう。あの人たちは明らかに、仮想通貨を理解するには年を取りすぎだ。他の人たちの意見を聞くべきだった」

「一生に一度のチャンスを逃してしまったとは、信じられない──」

5. 受容─最終的に死を受け入れる

遅すぎるということはない。ビットコインは先物が上場しただけだ。上場投資信託(ETF)の取引もまだ開始されていない。いくつかの機会は逃したかもしれないが、機会はもっと他に数多くある。第一、第二の波は逃したかもしれないが、それに乗るには本当に大きなリスクがあったのだ。

心の変化=バブルの要因

あなたがこのモデルのどの段階にあるか、筆者には分からない。多くの人が「抑うつ」またはそれ以前の段階にあると思われるが、それでもここ2か月ほどの間に、「受容」に達した人が多いのではないかと推測する。現時点で「抑うつ」より前の段階にあるなら、最終的には「受容」に至るとしても(ビットコイン先物の取引高や流動性から見て)、まだ時間がかかると考えられる。

また、このモデルはビットコインをバブルと見なす人たちにとって、実際に役立つものとなるだろう。私たちの気持ちが「無関心」から「実際に購入」する段階までどのように変化するかを説明し得るものだからだ。あらゆるバブルの主要な構成要素は、こうした心の変化だ。

編集=木内涼子

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