「働き方を選択できる社会」を創るストーリーたち


「リカレント教育」という言葉は、最近ニュースやコラムなどで見かけることも増えました。これは、スウェーデンの経済学者であるゴスタ・レーンさんが初めに提唱し、1970年代にOECD(経済協力開発機構)で取り上げられました。生涯学習構想、とも言われます。

「教育」は中学、高校、大学に進んで「終了」ではない。社会に出てさまざまな経験を積んでから、必要に応じて教育機関に戻り、学び直しや、その時その時の新しいことを学ぶことができる、社会のシステムを作ろうという動きですね。

かくいう私も、実際に社会に出てみて、「学んでみたい」、「学び直したい」と思う場面がよくあり、個人的に勉強しています。今、学び直しているのは、労働法、資本論や貨幣経済です。今、私が代表理事を務める一般社団法人「at Will Work」と、私がマーケティング担当をしている「お金のデザイン」、両方の仕事で次々と課題が出てくるので、どんどん学ぶことが出てきます。

以前、グーグルに勤めていた時は「マーケティング」を学びに、グロービス・ビジネススクールの講座に通ったこともあります。英語も、仕事で課題にぶつかって学び直しました。仕事をすればするほど、学びたい欲求が出てくる……「だったら学生時代にやっておけば良いじゃないか」とも思うのですが、振り返るとこんなキャリアになるなんて想像もしていなかったので、悔やんでも仕方ない、と思っています。

at Will Workのアドバイザーになっていただいている東京大学大学院経済学研究科の柳川範之教授は、「40歳定年制」の発案者です。この言葉だけみるととても衝撃的なのですが、ぜひ著書『日本成長戦略 40歳定年制 経済と雇用の心配がなくなる日』を読んでいただければと思います。100年生きる時代、約半分の40歳で社会の変化に合わせて自身のキャリアを見直し、そして必要であれば学び直す。そして次の第二章に向かうことが、社会や企業、何より自身にとってプラスになるのでは」ということが書かれています。

偉大なる松下幸之助が週休二日制とともに遺した「1日休養、1日教養」の精神。ありがたいですね。今週末は何か、学んでみたいことを考えてみるのはいかがでしょうか。

文=藤本あゆみ

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