世界で最もリッチな国で見た富裕層の新しいリゾートライフ

桟橋にびっしりと停泊しているスーパーヨットたち




「チャーターサービスをよく利用されるのは、30〜40代のビジネスマン。アグレッシブに働いているからこそ、大切な余暇も充実させたいという考えを持っている方たちです。チャーターヨットはサイズにかかわらず、乗客は12名まで。それ以外にクルーが乗り込みます。旅の期間は1週間以上がいいでしょう。人気が高いのは地中海。晴天率が高くて波も穏やか。食事もおいしいですし、都市圏が近いので買い物だって楽しめます。冬であればタイのプーケットもオススメです」

クルーはプロ意識が高いだけでなく、さまざまな技量を備えている。「水上アクティビティのインストラクターにもなってくれますし、病気やけがのときは応急処置をしてくれます。過去にはパーソナルトレーナーやベビーシッターを同行させるクライアントもいらっしゃいました。事前にベースプランはご提案させていただきますが、天候不順などがあれば目的地の変更もできますし、たまには船外で食事がしたいとなれば、クルーがレストランの予約も行います」



とにかくすべてが自由なのだ。

ちなみに気になる料金だが、最高峰レベルのスーパーヨットである「クラウド9」の場合は、1週間のチャーター代が約90万ドル。さらには事前リクエストに合わせて用意する食材代やワイン代が別途かかる(もう少し小型の船であれば約40万ドル〜)。

数十億円のスーパーヨットを借りるので、かなり贅沢な旅になることは事実だ。しかしチャーターサービスを利用したクライアントの10%が、その後スーパーヨットを購入し、オーナーとなって友人をもてなすようになるという。大切な家族や友人を招き、スーパーヨットの上で過ごす時間には、それくらい特別な喜びがあるのだ。次の余暇の候補として、検討する価値はありそうだ。

文=篠田哲生

この記事は 「Forbes JAPAN 日本の起業家 BEST100」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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