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I write about the Chinese, Indian and American movie industries.

Photo by Albert L. Ortega/Getty Images

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」が1月5日から中国で公開された。同作は記録的なグローバルヒットとなるのか、それともまずまずの成績で終わるのか? その運命は中国での興行にかかっている。

「最後のジェダイ」は、米国内外での封切りから17日間で10億ドル(約1130億円)の全世界興行収入を上げている。10億ドルは通常の映画なら大ヒットと呼べる成績だが、ディズニーとルーカスフィルムが大々的にキャンペーンを行った「スター・ウォーズ」シリーズの最新作としては、少々寂しい数字だ。

エピソード7にあたる前作の「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の世界興行収入は20.7億ドル(約2330億円)。(NBAスター選手の)レブロン・ジェームズが華麗なレイアップシュートを決めても観衆はそれを当然だと思うように、「最後のジェダイ」は15億ドル(約1690億円)以上を期待されていた。

「最後のジェダイ」が世界的なスマッシュヒットと呼ばれるには、中国で2億ドル(約225億円)から2億5000万ドル(約282億円)の興行収入を上げる必要がある。これは、ピクサー最新作「リメンバー・ミー」(日本は3月16日公開)より若干成績が良ければ実現するだろう。昨年秋に公開され興行収入8億5400万ドル(約963億円)を稼いだ中国映画「戦狼 ウルフ・オブ・ウォー」に比べれば3分の1の数字だ。

反対に、もしも中国で1億ドル(約113億円)に届かなければ、「最後のジェダイ」は期待外れの作品となる。どちらに転ぶかは見えないが、現時点でわかっている事実を2点挙げたい。

1. 前売り券の売れ行きはまあまあといったところ。公開3日前の時点では、昨年1月公開のスピンオフ作品「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」より13%売れている。「ローグ・ワン」の中国内の興行収入は6900万ドル(約78億円)で、昨年10月公開のディズニー/マーベル作品「マイティ・ソー バトルロイヤル」より14%低かった。

2. 同時期に上映中の映画との競争は、おそらくディズニーが中国封切日を1月5日に設定した頃に想定していたよりも激しくなっている。中国映画「Youth」(原題:芳华)と「The Ex-File: The Return of the Exes」(原題:前任3:再见前任)が予想外の大ヒットを記録しており、「最後のジェダイ」の公開週も多くのスクリーンを占領することになりそうだ。また、ハリウッド大作「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」(日本は4月6日公開)も好調で、強力なライバルとなることが予想される。

はたして中国は「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」の全世界興行収入を15億に届かせることができるのか? 今の様子では、国内1億ドルに届くか届かないかといったところだ。もちろん、1億ドルでも十分素晴らしい成績ではあるのだが。

編集=海田恭子

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