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2018.01.07 10:00

米音楽業界はヒップホップが一人勝ち、ロックは衰退傾向

チャンス・ザ・ラッパー(Photo by Kevin Mazur / Getty Images for Firefly)

チャンス・ザ・ラッパー(Photo by Kevin Mazur / Getty Images for Firefly)

音楽業界ではストリーミングの利用者が急増するなかで、ジャンル的にはヒップホップが最も勢力を拡大していることが明らかになった。
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ニールセンのデータによると、2017年に米国人は6億3600万ユニット(ユニットは従来の“アルバム”の概念に相当する)の音楽をストリーミングで消費した。これは前年度の5億6600万ユニットから12.5%の上昇だ。

一方で、ほぼ全てのカテゴリで売上は大きく低下している。全売上は前年度から19%以上低下。シングルの売上も23.4%の低下だった。アルバム(CD等のフィジカルとデジタルの合算)の売上も17.7%の低下だった。

この状況下で唯一、売上を伸ばしているのがアナログレコードだ。レコードの売上は2017年に9%の増加を記録。米国の音楽ファンは2017年に1430万枚のレコードを購入した。2016年の売上枚数は1310万枚だった。
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また、ニールセンの発表でもう一つ注目すべきはヒップホップがかつてないレベルの支持を獲得している点だ。2017年に米国の音楽消費に占めるヒップホップの割合は24.5%となり、過去最高記録となった。ヒップホップファンはストリーミングの利用率が高く、好きなアーティストの楽曲をノンストップで楽しんでいる。

ロックが全音楽消費に占める割合は20.7%で2位だった。また、ポップは10%をやや超えるレベルで、その他のジャンル(カントリーやラテン、エレクトロ等)は10%以下にとどまった。

編集=上田裕資

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