興行成績は好調、北米で250億円
ベンソンはその噂も一蹴する。ベンソンによれば、「ロッテン・トマト」は20年近くにわたって、数字や印象を操作しようとする試みを阻止してきた実績がある。一方で、批評家スコアと観客スコアの差が開いた理由についてはわからないと言う。
シリーズ全体を見渡しても、今回ほどのギャップのある作品は他にない。「フォースの覚醒」は批評家スコアが93%、観客スコアが88%だった。差が最大だった作品でも14ポイントだ(「ジェダイの帰還」批評家80%、観客94%、「シスの復讐」批評家79%、観客65%)。
「はっきりしているのは、この映画のファンは非常に熱心だということ。ポジティブな側面に目を向けると、我々のサイトの人気が高いために、ファンにとって重要な議論の場になっているとも言える」とベンソンは言う。
ベンソンはまた、「最後のジェダイ」に関して賛否が分かれているレビューサイトは他にもあると指摘。さらに「数値の正当さを見極めるために、スタッフは日夜働いている。我々にとって、数字が本物であることは非常に重要。不正を疑う声があることは残念だ」と結んだ。
熱心なファンの評価はどうあれ、今のところ観客レビューが興行成績に悪影響をもたらすことはないようだ。ライアン・ジョンソン監督による「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」は米国史上2位の週末興行収入を記録し、北米で2億2000万ドル(約249億円)、海外で2億3100万ドル(約262億円)をかき集めている。