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As Mobile Economist at TUNE, I forecast and analyze trends affecting the mobile ecosystem.

Wit Olszewski / Shutterstock.com

大手仮想通貨取引所の「コインベース(Coinbase)」と「GDAX」がビットコインキャッシュの取り扱い開始を公表する前に価格が急騰し、インサイダー疑惑が取り沙汰されている。この問題に関し、仮想通貨愛好家で起業家のAlbert Renshawが、インサイダー取引の証拠を発見したことを明らかにした。

「GDAXとコインベースでのビットコインキャッシュ上場を巡るインサイダー疑惑の証拠を発見した」とRenshawは述べている。Renshawによると、インサイダー取引による利益は、1時間で700%にも達したという。

12月18日に掲示板サイト「Reddit」上で"mukiwa2"というアカウントのユーザーが「ビットコインキャッシュが数日後に上場する」と投稿し、翌19日にコインベースがビットコインキャッシュの取り扱いを開始すると発表した。その直後、ビットコインキャッシュの価格が急騰した。

「供給量が一定だったのに対して、需要が急激に増えた結果、ビットコインキャッシュの価格はわずか1時間で1000ドルから8000ドルまで値上がりした」とRenshawは話す。

仮想通貨が大手の取引所で取り扱われると、これまで特定のウォレットを持つ少数のユーザーの間でしか流通していなかった仮想通貨を多数のバイヤーが購入できるようになり、価格に甚大な影響を及ぼす。

今回のケースでは、コインベースによる発表の前にビットコインキャッシュを15万ドル購入した人は、発表直後に100万ドルの利益を得たことになる。

"mukiwa2"とは一体誰なのか?

現段階でmukiwa2の正体は判明していないが、当人はReddit上で「私はCBに知人がいる」と述べ、インサイダー情報を得ていたことを明らかにしている(CBはコインベースを指すと思われる)。

mukiwa2はリスクに気が付いたのか、すぐにコメントを削除した。しかし、コメントはアーカイブされていたため、その後アカウントが削除されたが、Renshawは12月20日にキャプチャをArchive.isに保存していた。Renshawはmukiwa2の身元が特定できたとして、自身のフェイスブック上で氏名を公開した。

この人物は、自称「ビットコインとアルトコインの愛好家」で、ツイッター上で仮想通貨に関する数多くの投稿を行っている。

筆者は、この人物にツイッターを通じて接触を図ったが、彼はRenshawが公開したのとは異なるフェイスブックアカウントを示し、関与を否定した。筆者は個人的に彼の説明は信頼に足ると感じたため、彼のソーシャルプロフィールのリンクを共有することをやめた。

その後、筆者がRenshawともコンタクトを取って情報を共有したところ、彼はこの人物がmukiwa2ではないことに同意し、フェイスブックの投稿を非公開にした。

筆者はコインベースにコメントを求めたが、クリスマス休暇のため、回答が得られるまでに時間を要するだろう。mukiwa2が誰であれ、インサイダー取引が疑われることは間違いない。この人物は、コインベース が12月19日からビットコインキャッシュの取り扱いを開始するという情報を前日に得て、ネット上で公表したのだ。新たな情報が得られ次第、記事をアップデートしたい。

編集=上田裕資

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