ビジネス

2017.12.26 12:00

米国で相次ぐ「臨時ボーナス」支給企業、トランプ減税を歓迎

(Photo credit should read Joel Forrest / Barcroft Images / Barcroft Media via Getty Images)

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世界最大のインターネットドメイン登録会社「GoDaddy」社の創業者で、ビリオネアのボブ・パーソンズは12月22日、彼が運営するYAM Worldwideの従業員725名に対し総額130万ドル(約147億円)のボーナスを支給すると発表した。

勤続6ヶ月以上の社員594名には各自2000ドルを支給。6ヶ月未満の従業員131名には各1000ドルを支給するという。

今回のボーナスはドナルド・トランプ率いる米共和党の大型減税法案が議会を通過したことに対する、パーソンズからのお祝いだ。今回の減税により、法人税率が35%から21%に引き下げられる。

「米国企業の税負担の軽減により巨大な経済成長が見込める。投資が活性化し、起業が促進され、寄付も活発になるだろう。私は良いニュースは常に従業員とシェアしてきた。今回も法案の成立をみんなでお祝いすることにした」とパーソンズは述べた。

この税制はトランプのような金持ちを優遇するものだとの批判も浴びていた。パーソンズももちろん、その恩恵にあずかることになる。

ボルティモアの貧しい家庭に生まれたパーソンズは、ベトナム戦争で負傷し除隊した後に、自宅ガレージでソフトウエア会社を立ち上げた。その後、世界最大のドメイン登録サイト「GoDaddy」を立ち上げ、同社の株を売却したことでビリオネアになった。

フォーブスはパーソンズの資産を27億ドル(約3061億円)と算定している。パーソンズは現在、アリゾナ州本拠のYAM Worldwide傘下で様々なビジネスを運営しているが、近年はゴルフブランドの「PXG(Parsons Xtreme Golf)」の事業に注力している。パーソンズはトランプの支持者で、今年1月には100万ドルを献金していた。

米国では減税の報せを受けて社員にボーナスを支給する企業が相次いでいる。AT&Tも20万人の社員に各1000ドルを支払うとアナウンスした。コムキャストも10万人の社員に同額のボーナスを支払う。

コムキャストはさらに、今後5年間で500億ドル以上をインフラ投資に注ぐと発表している。

編集=上田裕資

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