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消費経済:小売業とそれを改革する人々について執筆

Anastasiia Kazakova / shutterstock.com

黒人姉妹のAbigailとAntonia Opiahの二人は、黒人女性が自宅でヘアスタイリングサービスを受けられる「Yeluchi」を立ち上げた。Yeluchiとはナイジェリアで神様からの贈り物を意味する言葉だ。

「私たちはナイジェリアの出身。ナイジェリア人であることを誇りに思っている」とAbigailは話す。

ニューヨーク本拠のYeluchiは、利用者の家にスタイリストを派遣し、コーンロウ(細かい三つ編み)やボックスブレイドなどの黒人女性に人気のヘアスタイルを提供するサービスを行う。同社は2018年には黒字化を見込んでいる。

調査会社Mintelによると、米国の黒人消費者は2016年に25億ドルをヘアケア製品に出費したという。Mintelはまた、英国の黒人女性は他の人種の女性と比較して、6倍の時間を髪の手入れに費やしていると述べている。

黒人のヘアケア分野では同じく黒人姉妹が立ち上げた「Tressenoire」というスタートアップがあるが、ベンチャーキャピタルからの出資はほとんど行われていないという。

「理由ははっきりしている。ほとんどのベンチャーキャピタルは白人男性のみで運営されているから。だから黒人の髪の毛は、彼らにとって全く未知の領域だ。でも、市場の大きさを考えれば、これは絶対無視できない分野のはず」とAntoniaは話した。

これまでのYeluchiの運営を通じ、二人は50ドルから300ドルのスタイリング費用を前払いさせる事は、決して容易ではないことを知った。しかし、一度でもこのサービスを利用した顧客はリピーターになる確率が高いという。

「価格を下げようとは思わない。それよりも、さらにサービスの質を向上させることに務めている。黒人の髪のスタイリングには時間がかかるけれど、家でテレビを観ながらスタイリングが受けられるサービスを顧客は気に入っている」

二人はこの市場がさらに活性化して競合が現れ、投資家の目を引きつけることを期待している。

「でも、ベンチャーキャピタルが気づく前にこの事業を始めたのは、良い選択だったと思う。黒人のヘアケア市場が今後大きく成長するのは確実だ」とAntoniaは述べた。

編集=上田裕資

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