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2017.12.25

ビットコインの6倍の伸び 仮想通貨「ダッシュ」のポテンシャル

pedrosek / Shutterstock.com


識者らの見解

ただ、このマスターノード構造により一部のユーザーに権限が集中するため、ダッシュが本当の意味で分散型ネットワークとは言えないとする見方もある。また、新著『Cryptoassets: The Innovative Investor’s Guide to Bitcoin and Beyond(暗号資産:ビットコインとその先にあるものに関する革新的な投資家向けガイド)』を執筆したクリス・バーニスキやジャック・テイターのように、ダッシュの初期分配を問題視し、マイニング初日にクリエーターや早期導入者に200万近くのダッシュが不平等に分配されたと指摘するものもいる。(ダッシュ側は、ソフトウエアの欠陥によりコインが早く採掘され過ぎたと説明し、修正のために通貨導入のやり直しを提案したが、コミュニティーの投票で却下された)

とはいえ、ダッシュは今年大きな支持を集め、主に安価で投資がしやすいという理由でビットコインに代わる有力な仮想通貨と考える人もいる。元トレーダーのナイーム・アスラムはフォーブス寄稿者のケネス・ラポーザに対し「より小さな仮想通貨の中には、ダッシュやリップル(Ripple)、NEOなどのように大きな価値を持つものもある。非常に安価だが事業のエコシステムはとても強固だ」と語っている。ダッシュの最大の競合相手はビットコイン、ビットコインキャッシュ、リップル、ライトコインだ。

編集=遠藤宗生

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