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「ダッシュ(Dash)」は、取引を迅速・安価・匿名で行えるよう設計された仮想通貨だ。仮想通貨の時価総額を確認できるサイト「コインマーケットキャップ(CoinMarketCap)」によると、その価格は2017年1月以降、8000%上昇した。これは仮想通貨の代表格「ビットコイン」の約6倍の伸びに当たる。

仮想通貨「ダッシュ」とは

ダッシュ(通貨記号「DASH」)はエバン・ダフィールドが2014年1月に開発した仮想通貨で、以前は「ダークコイン」と呼ばれていた。

ダッシュは、ビットコインよりも優れた仮想通貨だとうたわれている。消費者側から見た両通貨の仕組みは似ており、ダッシュの所有者はスペクトロコイン(SpectroCoin)のようなプリペイド式デビットカードに通貨を移せば、デビットカード取扱店でどこでも通貨を使用できる。

米国の一部の店では商品やサービスに直接ダッシュを使えるが、その数は多くない。ダッシュのウェブサイトによると、ニューヨーク・マンハッタンには3か所しかなく、うち2つは現金自動預け払い機(ATM)だった。2017年7月時点で、ダッシュの平均取引額は1万ドル(約110万円)を超えており、ビットコインと同様、主に投資目的で取引されていることを示している。

ダッシュの特徴の一つに、資金調達が自己完結している構造がある。新たなダッシュコインが発行されると、その10%が通貨のエコシステム改善のために確保される。例えばダッシュは、米国の合法大麻業界向けに販売時点情報管理(POS)支払いソフトウエアを開発する企業オルト・サーティー・シックス(Alt Thirty Six)に最大120万ドル(約1億3600万円)の投資を計画している。同社のシステムではもちろん、ダッシュが使える。ダッシュのパワーユーザーは資金提供する対象プロジェクトを投票で決定できるが、ビットコインのソフト開発資金はボランティアと寄付に依存している。

もう一つの特徴は、ユーザーの2層構造だ。マイナー(採掘者)がブロックチェーン上で全ての作業を行うビットコインと違い、ダッシュは「マスターノード」と呼ばれるスーパーユーザー層を持つ。マスターノードには投資するプロジェクトの決定やダッシュ匿名取引の実行など重要な役割があり、マスターノードになるには最低1000ダッシュ(2017年12月時点で約100万ドル/1億1000万円相当)の購入が必要だ。新たなコインが作られると、45%はマイナー、45%はマスターノード、10%はネットワークに振り分けられる。

編集=遠藤宗生

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