高収入を得る方法は? 米職業ランキングが示す4つのヒント

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求人情報サイト「キャリアキャスト(CareerCast.com)」は、米労働統計局による2017年の年収中央値の統計データを分析し、今年収入が高かった職業トップ10をまとめた。

1位は外科医で、年収中央値は40万9665ドル(約4600万円)。2位と3位は歯科矯正医と精神科医で、年収中央値はそれぞれ20万8000ドル(約2400万円)と19万4740ドル(約2200万円)となっている。

4位以下は、上から順に一般開業医、企業役員、歯科医、石油エンジニア、足治療士、航空交通管制官が続き、10位は年収中央値12万2230ドル(約1400万円)の薬剤師だ。

ランキングからは、どんなキャリアに興味がある人にも役に立つ以下の4つのポイントが見て取れる。

業界選びは大事

トップ10のうち7つの職業が、ヘルスケア関連だ。ただ、これらの職業に就いていないからといって、がっかりする必要はない。その代わりに、業界選びは重要だということを学ぼう。特定の業界は他よりも給料が高い。収入を重視するのであれば、業界選びに気を配ろう。うまく業界を選べば、給料を上げるチャンスも広がる。

一方で、多くの業界で高収入の可能性はある

とはいえ、業界選びはひとつの要素でしかない。年収中央値が18万1210ドル(約2100万円)でランキング5位に入ったのは、どの業界にも存在する「企業役員」だ。業界によって収入に差があるのは事実だが、どの業界であれ、ある程度のランクまで昇進できれば、高収入のチャンスが出てくる。

また、非営利団体でも10万ドル(約1100万円)超の収入を得られる可能性がある。クロニクル・オブ・フィランソロピー誌によると、2014年の時点で100万ドル(約1億1000万円)を超える収入を得ていた非営利団体の役員も存在する。

高等教育や専門知識が高収入につながる

どの業界に入り、どこまで昇進するかは自分次第であり、これには自分の教育にどれだけ投資するかも含まれる。高収入の職業トップ10にヘルスケア関連の仕事が多く占めていることは、高等教育と専門知識が高収入につながることを裏付けている。

ただし、必ずしも大学院を出る必要はない(大学院へ進むべきか迷った時には、この10の質問を自問しよう)。大学院へ進むか、何を勉強するか、教育にどれだけお金をかけるかは、すべて自分で決められることだ。収入アップを目指したいのであれば、さらなる学校教育を受けることで目標が達成できるかを調べよう。

注目すべきは、ランキング9位の航空交通管制官だ。年収中央値は12万2410ドル(約1400万円)で、航空業界での経験は必要だが、学士号は必須ではない。
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編集=遠藤宗生

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