「飲みすぎ」の米国人は2割弱 アルコール関連死は年間9万人

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過度の飲酒は健康にさまざまな害をもたらす。記憶や意思決定への悪影響、胎児損傷、肝疾患、高血圧、心血管障害など、あらゆる問題の原因になり得る。

米国の非営利団体(NGO)、ユナイテッドヘルス・ファンデーションが先ごろ発表した年次報告書によると、米国では成人の18.5%が「過剰飲酒」または「慢性飲酒」のいずれかに該当するという。

「過剰飲酒」は過去30日間に、1度の飲酒の機会に女性なら4杯以上(ビールなら355ml、ワインなら148 mlを1杯とする)、男性なら5杯以上飲んだことがある場合を指す。また、「慢性飲酒」は1週間当たりの飲酒量が女性で8杯以上、男性で15杯以上の場合を指す。

米国では2006~10年の間に、年間平均8万7798人がアルコールに関連のある原因で死亡した。また、過度の飲酒と関連した交通事故の死者は、同1万2460件に上っている。

アルコールの乱用は健康だけでなく、経済にも深刻な影響を及ぼし得る。過度の飲酒は2010年に2490億ドル(約28兆1900億円)の損失をもたらしたと推計される。消費されたアルコール1杯当たり、2.05ドルが失われた計算だ。

最新の調査結果では、過度に飲酒する人の割合が最も低かった3州はウェストバージニア(11.8%)、オクラホマ(12.8%)、ユタ(13.4%)だった。一方、割合が最も高かったのは、ウィスコンシン州(26.2%)となっている。

過度に飲酒する人の割合が高い10州は、以下のとおり。

1位:ウィスコンシン(26.2%)
2位:ノースダコタ(25.9%)
3位:ミネソタ(22.9%)
4位:アイオワ(22.1%)
5位:ネブラスカ(21.1%)
5位:イリノイ(21.1%)
7位:モンタナ(20.7%)
8位:バーモント(20.6%)
8位:コロラド(20.6%)
10位:ペンシルべニア(20.5%)

編集=木内涼子

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