ダメ面接官へのアドバイス 「HELP」の4か条を実践せよ

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Listening/聞くこと

面接官の仕事は、話すことではなく聞くことだ。自由回答型の質問をして、答えをしっかりと聞けば、その人が特定の状況をどのように切り抜けるか、不透明な状況でどう問題を解決するか、どのように他者を率いるかなどを理解できる。

きちんと聞くためには、履歴書を見たりせず候補者に全神経を集中させる。携帯やパソコンのスクリーンを見るなどもっての外だ。こうすれば、各候補者の長所や短所、スキル、能力、やる気などの微妙な部分まで判断できる。

Positive attitude/前向きな態度

この点は、高圧的で威張ることが好きな面接官には不本意かもしれない。とはいえ、前向きな態度を取っても候補者の観察がおろそかになるわけではないし、最高の人材を見つけるという目的は変わらない。また、面接官は候補者を評価するただの「買い手」ではなく、会社の目標や価値、目的、文化などを紹介する「売り手」でもある。

面接終了時には、開始時と同じような会話(面接後の予定についてなど)を交わし、ポジティブな雰囲気で締めくくる。こうすれば、たとえ不採用となった候補者も良い経験ができたと感じ、会社に対して好印象を持つ。

面接は実際、面接官にとっても候補者にとっても大変なものだ。人の最悪な姿など誰も見たくないが、ここに挙げた「HELP」を実践すれば、候補者の良い面を最大限引き出せる確率が上がる。

翻訳・編集=出田静

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