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2017.12.22 17:45

アジアが熱狂する仮想通貨「リップル」 時価総額は3位に

Wit Olszewski / shutterstock

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アジアの人々の熱狂が、西洋人にはあまり耳慣れない名前の仮想通貨の価値を押し上げた。12月21日に仮想通貨「リップル」の価格は57.2%上昇し、初めて1ドルを突破。時価総額は462億ドルを超える規模に成長した。リップルは12月22日現在、時価総額でビットコイン、イーサリアムに次いで3位になっている。
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「アジア人たちはリップルに熱狂している」とモスクワ本拠の仮想通貨投資ファンド「Polynom Crypto Capital」のCEO、Alexey Ivanovは述べた。

リップルの急騰の背景には、アジアからの投機的な投資がある。韓国の取引所「Bithumb」での取引きボリュームは21日だけで25%増となり、香港の「Bitfinex」でも10%増となった。

リップルは2012年にリップルラボとしてサンフランシスコで設立された。同社はブロックチェーン技術をグローバル規模の決済や資金移動に活用している。リップルのCEOのBrad Garlinghouseは、2003年から2012年にかけて、AOLやヤフーでエグゼクティブとして勤務していた。
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リップルは日本のSBIホールディングスと組んで、ジョイントベンチャーのSBI Ripple Asiaを立ち上げており、61の銀行が参加する「内外為替一元化コンソーシアム」を発足させていた。リップルは先週、韓国のウリィ銀行や新韓銀行らとともに、同社のブロックチェーンネットワークを用いた、デジタル決済システムのテストプログラムを開始するとアナウンスした。

「人々はリップルのブランドや、そのテクノロジーに信頼性を高めている」とPolymathのCEOのTrevor Koverkoは述べた。同社は独自の仮想通貨発行を目指すスタートアップ企業向けにブロックチェーンのプラットフォームを提供している。「多くの人たちが、ブロックチェーンがビジネスに与える影響に気づきつつあるなかで、リップルが初期の勝者となった」とKoverkoは話している。

仮想通貨分野では、日本や韓国、香港経由の中国からの投資が、全体の3分の1以上に達している。リップルの評価額の高まりは、リップルの決済システムを企業らが利用しようとしていることから生じている。過剰なほどの高騰をバブルだと指摘する声も多いなかで、危険を恐れず投資を行う人々も多い。

ビットコインの場合、2012年12月当時に15ドルの投資を行った人は、現在1万5000ドル以上を手にしている。それと同様な成果を、リップルやその他の仮想通貨で再現しようと考える人々が多いのだ。

PolynomのIvanovは「リップルは今年はじめ約1セントだったが、日本や韓国で決済へのテスト利用が始まったおかげで1ドルまで価値が上昇した」と述べた。しかし、Ivanovはリップルを投資対象にはしていないという。

日本と韓国の銀行らは国際送金のRippleNetのトライアルを来年の第1四半期に実施しようとしている。サンフランシスコのリップルにコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。

編集=上田裕資

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