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誰が〇〇を殺すのか?


7. うちの会社は馬鹿ばっかりだからという経営者

「うちの会社は馬鹿ばっかりだから」と社員をこき下ろす経営者は意外に多い。こういう経営者は、どうして会社をつくったのだろうかと思う。社員を面接してその人を雇うのは経営側なのに、それを「馬鹿」と言うのはおかしい。自分だけが優れていて、社員は能力がないと判断しているのだろう、きっと。

また、「うちの役員がうるさくて」「うちの株主が馬鹿で」などと言う経営者も結構いる。だったら変えればいいのだ、自分の会社なのだから。

結論 会社を殺すのは経営者だ

ここに例をあげた「経営者」と経営者がつくった「社風」がある一方で、経営者に殺されかけていた古い体質の企業が復活したのも最近見た。IT企業に買収され、給与やボーナスもろくに出なかった赤字企業がわずか1年で黒字化。創業以来初のボーナスが出たという。わずか1年で売上高が200%以上の成長を遂げ、快進撃を続けている。

経営者が変わり、数人のスタッフが乗り込んできただけである。社員にパソコンを配り、ペーパーレス化。全員にメアドを付与し、さらにチャットを活用。ポロシャツもつくり若々しくなった。会社の眠っていた財産でレンタル事業を開始し、億単位の売上をつくった。さらに次々と新規事業を開発し、軌道に乗せている。負債の完済もまもなくだ。

まさに、沈みかけていた泥舟が、エンジン全開のモーターボートに変身し快進撃を続けている。これも経営者次第で会社が生まれ変わるいい例だ。詳細は分からないが、ライザップグループが買収した企業を半年で黒字化しているのも同じなのかもしれない。日本電産の創業者の永守重信氏が、買収先の黒字化に次々と成功するのもこれなのかもしれない。シャープに鴻海から送り込まれ、V字回復に導いた戴正呉氏も同じかもしれない。つまり経営者次第なのだ。泥舟にするのもモーターボートにするのも。

つまりは、会社を生かすも殺すも経営者次第なのである。会社を殺す経営者は、経営をしながら自家中毒で倒産してしまう。自分の毒で自分を駄目にしてしまうのだ。経営者が駄目な社風をつくり、そして壊れてゆく。

もし、これを読んでいるあなたが、ここにあげた会社を駄目にする例の多くで該当する企業に働いていたら、それはもう泥舟だ。すぐに逃げたほうがいい。ゆでガエルになる前に。

【連載】野呂エイシロウの「誰が〇〇を殺すのか?」
過去記事はこちら>>

文=野呂エイシロウ

永守重信ジェフ・ベゾスマーク・ザッカーバーグしより日本電産シャープレゴマツダ
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