今回、Huluが公表したのは2016年1月1日から2017年11月22日にかけてのデータだ。同社が社内データを公開するのは今回が初めてのことだ。
2017年の特徴は、オンデマンド動画かテレビ番組のリアルタイム配信かに関わらず、人々が集まってテレビを視聴したことだ。また、厳しい世相を反映してか、コメディコンテンツの人気が特に高かった。
今年は、2016年に比べてコメディ映画の視聴が36%増加した。映画だけでなくコメディ番組の視聴も大幅に増え、「フィラデルフィアは今日も晴れ(It’s Always Sunny in Philadelphia)」と「The Goldbergs」は共に20%増。「ブルックリン・ナイン-ナイン(Brooklyn Nine-Nine)」は29%増。「パークス・アンド・レクリエーション(Parks and Recreation)」は32%増、「Black-ish」は104%増となった。
興味深いことに、男女間でのHuluの視聴傾向に違いはほとんど見られなかった。男女ともに視聴が増え始めるのは18-19時で、ピークは21時だった。視聴に利用するデバイスでも男女差は見られず、リビングルームのストリーミング機器が最も多く、次いでPC、タブレット、スマホの順となっている。
テレビ番組のリアルタイム配信についても男女の嗜好は同じで、最も視聴されたのはスポーツ中継だった。一方で、視聴時間については過去2年に渡って女性の方が男性よりも長く、女性加入者の平均視聴時間は232時間だった。
オンデマンドの動画視聴はかつてなく選択肢が増えているが、今回の調査結果によると、アメリカ人はテレビ番組のリアルタイム配信も等しく好んでいる。実際、テレビ番組のリアルタイム配信プランに加入しているHuluユーザーのうち、47%が毎日オンデマンドコンテンツとテレビ番組の両方を視聴しており、視聴時間の内訳は57%がテレビ番組、43%がオンデマンドコンテンツとなっていた。