夢の仕事を手に入れる方法 必要なのは「恐怖心」の克服

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人は子どもが小さいときには「何でも好きなものになりなさい」と言うのに、成長して中学に入学するころには、現実的になるよう説教を始める。こうやって大半の子どもは少しずつ、どんな大きな夢でもかなうことを信じなくなる。

それでも、年齢を重ねてから夢をかなえることはできる。才能や個性、情熱を生かせて、やりがいも得られる仕事を見つけるのに必要なのは、もう一度夢を見ることだ。大人になると、子どものときのように大きな夢を持つのはばかげているとか、恥ずかしいととかと感じるかもしれない。しかし、大きな夢を持たないまま、望む人生やキャリア実現に向けた大きな一歩を踏み出せるわけがない。

まずは、人生とキャリアのビジョンを持とう。ただし、これは単なる目標ではない。人生のビジョンがないことには、目標はただの「やることリスト」だ。安全地帯から一歩足を踏み出し、人生とキャリアのビジョンを立てる方法は以下の通り。

1. 日記帳に、人生やキャリアに求めるものを書き出す。自分自身で内容を判断しない。「映画に出演したい」でも良い。多くの有名俳優は、年を重ねてから俳優活動を始めている。企業経営やクリエーティブな能力の開発などの希望を書き込もう。

2. 今までの人生で起きたことには全て意味があるという事実を受け入れる。ばかげた仕事や嫌な上司など環境のせいにしてばかりで、現状を絶望的、恥ずかしい、自分にはふさわしくないと考えていれば、自ら成功を阻む壁を作っているようなものだ。成功する人は「今の生活は好きじゃないが、それでも良い。私は被害者ではないし、変化を起こせる。今までの苦難も、人生をより良くするため必要だったのかも」と考えるだろう。

3. できる限り詳細に、人生のビジョンを書き出す。「いつかウォール街で働きたい」というのはビジョンではない。私はキャリア指導を行うとき、夢を達成して何かの授賞式で壇上に上がるときの服装や会場、聴衆、賞を授与する人を想像するよう話している。将来を明確に思い描けば、望む方向に進みやすくなる。

4. 大半の人が夢を諦める原因は、恐怖心だと認識する。「そんな大きな夢を持つなんて、自分を何だと思ってるの?」と言う人たちとビジョンを共有する価値はない。夢を追いかけるあなたを支えてくれる人だけに打ち明けよう。誰にも言わなくても良い。

5. ビジョンが固まったら、人生の中でその位置付けを考える。大きなビジョンを作り上げると頭は恐怖であふれ、「これは非現実的。実現には何年もかかる」と考えるかもしれないが、それもたかが数年だ。日々の苦労はしばし忘れて、水平線の向こうへと伸びる人生の一本道を見据えれば、その道をたどってどんな夢でも実現できる。

6. 望むキャリアと人生を実現するための計画を作成し、短期・長期の目標を設定する。

ここでは、夢を達成するモニカの物語を例に説明する。
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翻訳・編集=出田静

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