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Jeerawan Soisayampoo / shutterstock.com

世界では2016年に少なくとも56万人が暴力の犠牲となり、命を落とした。人口10万人当たり7.5人が暴力によって死亡したことになる。スイスの研究機関スモール・アームズ・サーベイ(Small Arms Survey)が先ごろ発表した報告書によれば、この割合は2015年には同7.73人、2014年には8.12人だったことから、わずかながら減少したことが分かる。

また、世界全体で同年に暴力によって命と落とした人のうち、68%(約38万5000人)は意図的な殺人の犠牲者だった。さらに、拳銃や自動小銃などの小火器で殺害された人は、犠牲者全体の38%(約21万人)だった。

小火器によって殺害された人が最も多かったのは、中南米とカリブ海諸国だ。下記のとおり、2016年(または情報が入手可能な直近の年)の暴力による死者の5割以上が、拳銃などによって命を奪われていた。一方、最も低い国ではこの割合は、およそ12%だった。

複数の島で構成される米自治領プエルトリコでは昨年、暴力による死者のおよそ8割が小火器によって殺害された。今年5月に約740億ドル(約8兆3000億円)の債務を抱えて財政破綻した同自治領では、公共機関の閉鎖や高い失業率などが犯罪増加の一因となってきた。また、違法麻薬取引が横行していることも影響している。

米国でもまた、銃などを用いた暴力的な事件が頻繁に大きなニュースになっている。暴力事件による死者の60%以上が、小火器によって殺害されている。

暴力的な殺人の凶器に占める小火器の割合が50%を超える国(一部の国を紹介)

プエルトリコ:79%
ベネズエラ:78%
エルサルバドル:73%
グアテマラ:71%
パラグアイ:70%
トリニダード・トバゴ:69%
ボリビア:68%
ホンジュラス:66%
アルバニア:65%
ブラジル:63%
コロンビア:63%
米国:63%

編集=木内涼子

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