あなたの「解決策」が何も解決できない理由

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ステップ2 P=ポッシブル・コーズ(原因の可能性があるもの)

原因を取り除かずに問題を解決することはできない。ステップ1をきちんと実行していれば、問題に関する具体的な情報を理解し、原因となっている可能性があるものを特定する準備ができている。思い込みは捨て、集めた証拠を慎重に見てみよう。

・何が問題を引き起こしている原因か?
・過去に、どのような原因に遭遇したことがあるか?
・あなたが発見した変化を引き起こした可能性のあるものは?
・あなたが発見した差異の背景にあるものは何か?

本当の原因を見つけられなければ、あなたの「解決策」は不合格になる。真の原因を見極めるようにしよう。

ステップ3 O=オプション(選択肢)

問題解決の3つ目のステップは、問題の原因を排除するための選択肢となり得るものを特定すること。これを「解決策候補」と呼ぶ人もいるが、その大半は解決策ではないので、そう呼ぶことはやめておく。これらは単なる可能性であり、考慮すべき選択肢でしかない。

問題の原因を排除するためのアイデアを出したら、最も成功の可能性が高いと考えられる選択肢を選ぶ。成功した時点で初めて、確実に解決策を手にしたと言うことができる。

ステップ4 T=テストする

問題の原因とその原因を排除するための効果的な手法を特定したと確信できれば、その仮説を試す時だ。本当の原因を特定し、原因を実際に排除できる選択肢を選んだことを、どうすれば証明できるか? まずは、できる限り小さい範囲でテストした後に、多くの人やプロセス、場所に影響を与える環境で候補となる解決策を導入しよう。

この選択肢を実行したのに問題が再発する場合は、次のどちらかだ。

・原因を特定できなかった。
・原因を排除できなかった。

振り出しに戻ると、原因を排除することなしに問題を解決することはできない。ここで紹介したSPOTの4ステップに従い、明確で規律ある問題解決プロセスを追えば、時間を節約し、問題を完全に解決して、高価で無益な偽物の「解決策」を導入しなくて済む。

編集=遠藤宗生

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