ビジネス

2018.01.03

「大気汚染から肌を守る」アジアの化粧品業界の新トレンド

ARTFULLY PHOTOGRAPHER / Shutterstock.com

中国やインドなどのアジア諸国では大気汚染が加速し、肌への影響も懸念されている。2013年に発表されたデータでは、太陽の紫外線がしわ、色素沈着、たるみなど目に見える老化のサインの約80%をつくり出しているという。2016年に発表された他の研究でも、大気汚染の深刻化と皮膚のしみとの関係が明らかにされた。

環境に起因する物理的な刺激が肌の健康を損なうリスクがクローズアップされ、化粧品会社は「抗大気汚染(アンチポリューション)」スキンケアへの取り組みを強化している。今ではアンチポリューションは、美容業界の新たなバズワードになる勢いだ。下記に抗大気汚染スキンケアを展開しているアジアの主なブランドを紹介する。

ラネージュ

韓国ブランドのラネージュは通常のUVケア商品だけでなく、抗大気汚染商品を広くそろえている。日焼け止めと肌色を明るくする機能を持つ「アンチポリューション ディフェンサー」は肌をほこりから守る美容液。ほこりを弾く成分で有害な物質から肌を守る「ほこりブロック」テクノロジーを導入するとともに、老化の主因である日焼けも防ぐ。

Kenzoki(ケンゾーキ)

柔らかく、軽い質感のアンチエイジングナイトマスクは、白蓮教とオシロイバナのエキスが成分。肌のバランスを整え、日中に受けた紫外線の効果を緩和する。肌細胞を修復する軟膏のような役割で、夜の間に肌をよみがえらせる。

シュー・ウエムラ

PM2.5対策をうたう「A/O+ P.M.クリアユースラディアント クレンジング オイル」は、顔の不純物を取り除いて顔色を明るく透明にする。大気に触れることで生成されるたんぱく質を除去するパパイヤエキス、大気汚染からガードするワサビノキエキス、抗酸化成分を含む緑茶エキスの3種類の原料が含まれたクレンジングオイルだ。

Tony Moly(トニー・モリー)

韓国ブランドトニー・モリ―の「ダストアンドシティフェイスロッキングクリーム」は細かいほこりや汚染物質から肌を守る水分性の高い保護クリーム。抗酸化効果のある植物性クリアリーフコンプレックス、肌を外気から守るライスエキスなどが成分。

編集=上田裕資

ForbesBrandVoice

人気記事