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2017.12.18

ハリウッドで「最もコスパが高い俳優」 2位にエマ・ワトソン

2位、エマ・ワトソン(Photo by Laurent Viteur / gettyimages)

安いギャラにも関わらずヒットが見込める俳優を探している映画製作会社は、ジェレミー・レナーの起用を検討したほうがいい。レナーは出演料1ドルにつき、平均で93.80ドルの興行収入が見込める役者だ。フォーブスはレナーを今年の「ハリウッドで最もコスパが高い俳優ランキング(Hollywood’s Best Actors for the Buck)」の1位に認定した。

「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」や「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」など、近年レナーが出演した作品はいずれも高い興行収入を得ている。2016年の「メッセージ」は製作費4700万ドルに対し、2億340万ドル(約230億円)の興収をあげた。

フォーブスは本ランキングの作成にあたり、2017年6月1日以前に公開された、各俳優の3つの主要作品の出演料及び興行収入をカウントした。ギャラの算定にあたってはフォーブスの「Celebrity 100」の指標も参考にした。また、上映スクリーン数が2000以下の映画は除外した。

ランキング上位5名のうち3名は女性だった。2位に入ったのはエマ・ワトソンで、ギャラ1ドルにつき70.70ドルのリターンだった。ヒロインのベル役を務めたディズニーの実写版映画「美女と野獣」は世界の興行収入が12億6000万ドルに達し、2017年最大のヒット作となった。

3位はスカーレット・ヨハンソンで、1ドルにつき66.50ドルのリターンだった。「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」は興行収入10億ドルを突破。「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」も製作費1億1000万ドルで、1億6980万ドルを稼いだ。

ハリウッドの映画界では、女性の出演料は男性に比べて低い傾向にある。つまり、ヒット作を送り出した場合の投資回収率は非常に高い。4位のエイミー・アダムスの場合、出演料1ドルにつき46.10ドルの興収をあげている。アダムスは本ランキング1位のレナーとともに「メッセージ」に出演。娘を亡くした言語学者の主人公ルイーズを演じた。

5位には「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの演技で注目を浴びたクリス・プラットが入った。2017年公開のシリーズ最新作「リミックス」は興収8億6360万ドルを達成した。プラットは直近の3作品の平均で、出演料1ドルにつき34.40ドルの興収をあげている。彼の出演料が比較的安い理由としては、これらの作品の出演交渉が、彼が大スターとしてブレイクを果たす以前に行われていたことがあげられる。

編集=上田裕資

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