ビジネス

2017.12.17 12:30

クラウドファンディングで日本一 ガジェット好きの「商売」の原点


その後、1000万円の高利の借金を抱えたり、輸出業がリーマンショックで絶望的になったり、社員全員が退職しそうになったりとさまざまな危機に直面したのですが、大久保秀夫さんの『The 決断』という本と出合い、僕の運命は変わりました。

大久保さんには3年間弟子入りし、たくさんのことを教わりましたが、特に重要視しているのは「100年ビジョン」をつくり、「社会性」「独自性」「経済性」という3つのキーワードを考えること。

商売は「儲かるかどうか」で始めるのではなく、「社会的な価値があるか」「他社の商品・サービスと何が違うのか」「継続できるための利益を生み出せるか」の順番で考える。それから、迷ったときは余命3か月だと思って決断する。これらの教えが、会社を続けるための現在の指針となっています。

あと、僕はガジェットが好きで、パソコンや携帯電話は半年に1回買い換えます。それは物欲を満たすためではなく、いろんな人の手によって生み出されたプロダクトに触れるため。ユーザー視点とメーカー視点の両方を持つことが、自分たちがプロダクトを生み出すときのヒントになると思っています。

<鳴海禎造のある一日>

7:00 起床
9:00 出社
10:00〜11:00 会議
12:00〜13:00 ランチ
14:00〜15:00 会議
15:00〜16:00 来客
18:00 退社
19:00〜23:00 会食
0:00 帰宅
2:00 就寝

<鳴海禎造が大切にするもの>



ヘッドホン
ガジェット系の雑誌編集ができるほどのガジェットオタクとしては、ヘッドホンも6つほど持っていて、音をそれぞれ検証して使用しています。BOSEのワイヤレスヘッドホンはノイズキャンセリングが最強なので、飛行機で愛用。

人生の書
大久保秀夫さんの『The 決断』。経営で迷っていたときに読んで、すごく力をいただいた。常にストックを持ち歩いていて、これは!という人に差し上げています。


なるみ・ていぞう◎ 1980年、和歌山県生まれ。2003年、関西外国語大学を卒業し、カーショップ「RMガレージ」を創業。07年自動車輸出入業「FINE TRADING JAPAN」を創業。12年に自社ブランド「glafit」を立ち上げる。

構成=堀 香織 写真=yOU(河崎夕子)

この記事は 「Forbes JAPAN CxOの研究」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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