ビジネス

2017.12.17

米国で増加する職業トップ3と、それに必要なスキル

nd3000 / shutterstock.com

仕事にまつわる現実として、労働市場は変化するということがある。技術が発達し、人々のニーズが変化するにつれ、市場が求める職種(そしてスキル)も遅かれ早かれ変化する。変わらない職業はほとんど無く、新たに多くの職業が生み出される。

私たちはその点を念頭に、過去5年間に増加した職業をまとめたビジネス特化型交流サイト(SNS)「リンクトイン」の報告書を参照した。成長率の高い職業を見れば、将来の労働市場の方向性も見えてくる。

米国内の労働者1億4300万人以上のデータを持つリンクトインは、過去5年間で特に就業者数が増えた仕事を調べた。増加率が最も高かった職業5種は以下の通り。

1位 機械学習エンジニア(5年間で9.8倍)
2位 データサイエンティスト(同6.5倍)
3位 営業開発員(同5.7倍)
4位 顧客成功マネジャー(同5.6倍)
5位 ビッグデータ開発者(同5.5倍)

機械学習エンジニア

給与情報サイトのグラスドアによると、1位となった機械学習エンジニアの基本年収は12万8549ドル(約1440万円)。

リンクトインが同サイトに登録する機械学習エンジニアが持つスキルを調べたところ、最も多かったものから順に「機械学習」「調査」「アルゴリズム」「ソフトウェア」「ディープラーニング」という結果となった。

また、現在の機械学習エンジニアが5年前にどんな職業に就いていたのかを調べたところ、「エンジニア」「研究助手」「ティーチングアシスタント(教育助手)」「データサイエンティスト」「システムエンジニア」が多かった。

つまり、もしあなたが今こうした職に就いており、上記のスキルを持ち合わせているなら、この先、機械学習エンジニアになることも可能ということだ。

データサイエンティスト

グラスドアによると、2位となったデータサイエンティストは、給与に関しては機械学習エンジニアとほぼ同等だ。

リンクトイン上でデータサイエンティストの人々が持つ主なスキルとしては、「データサイエンス」「機械学習」「分析」「データマイニング」、プログラミング言語の「Python」があった。

また、データサイエンティストが5年前就いていた主な仕事は、「調査アシスタント」「ティーチングアシスタント」「ソフトウェアエンジニア」「データアナリスト」「ビジネスアナリスト」だった。

営業開発員

グラスドアによれば、3位の営業開発員の平均年間給与は5万1724ドル(約580万円)だが、これには賞与や歩合給は含まれていない。

リンクトイン上の営業開発員のプロフィールで挙げられていた主なスキルは、「営業」「営業管理」「事業開発」「アカウントプランニング」「スタートアップ」だった。

営業開発員が5年前にしていた主な仕事は「給仕」「店員」「営業マネジャー」「事務補助」「顧客サービス員」だった。

編集=遠藤宗生

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