2018年は、多くの金融機関がコンプライアンスの改善を目的にブロックチェーン技術を使った様々なプロダクトをリリースすることが予想され、イーサリアムの人気が高まっている。
12月12日、UBSが主導する「Massive Autonomous Distributed Reconciliation(Madrec)」というプロジェクトの発足が発表された。Madrecには、バークレイズ、クレディスイス、KBC、SIX、トムソン・ロイターが参加している。銀行各社は、これまで仮想通貨の実験を行ってきたがMadrecでは今後、イーサリアムを活用したデータ照合の簡素化を進めていくと報道された。
イーサリアムは、ビットコインに比べてポジティブに捉えられることが多く、2015年のリリースから2年で流通量が世界2位の仮想通貨となった。テレグラフによるとイーサの価値は年初から6800%も上昇したという。
イーサは仮想通貨ブームの中で人気を増し、今では仮想通貨の中で3番目に価値が高く、時価総額では2位となっている。
イーサリアムは、2013年に当時19歳のヴィタリック・ブテリンがビットコインよりも優れたプラットフォームを作ることを目的に考案した。イーサリアムは、ビットコイン同様に非中央集権型の決済プラットフォームで、銀行を介さずに匿名で決済を行うことができる。また、取引きデータはブロックチェーン上に記録され、誰でも閲覧することができる。
ライトコイン同様、イーサリアムはビットコインに比べて決済スピードが速いことが人気の理由となっている。サードパーティ製アプリをイーサリアムのプラットフォーム上で稼働させたり、他の形式のデータを保存できることもこともイーサリアムの利点だ。
仮想通貨市場の参加者が増加を続ける中、イーサリアムの価値は今後も上昇することが予想される。しかし、ひとたび人々の関心が薄れれば、バブルが崩壊するリスクもある。