ビジネス

2017.12.14

インスタ、ハッシュタグのフォロー機能は広告ビジネスを変える?

Ink Drop / shutterstock.com

インスタグラムにハッシュタグをフォローできる機能が加わった。これはインスタグラムが始まって以来の大きな変革といえる。

これまではインスタグラムの投稿へのアクセス手段は3つに限られていた。特定のアカウントをフォローする。インスタグラムがレコメンドする投稿を見る。さらに、特定のハッシュタグを検索し、投稿を表示するという手法だった。

しかし、ハッシュタグを手動で打ち込むのは骨の折れる作業だ。特定のハッシュタグをフォロー可能になった事で、その手間が大幅に軽減される。これによりユーザーはより多くの投稿にアクセス可能になった。

ハッシュタグのフォローは非常に簡単だ。検索窓でフォローしたいハッシュタグを検索してフォローする、もしくは投稿に表示されているハッシュタグを直接フォローすることも可能だ。ハッシュタグの下に大きく表示される「フォローする」というボタンをタップすればフォローは完了する。

ただし、ハッシュタグは短い文字列を用いるため、自分の関心の無いコンテンツが紛れ込む場合も多い。例えば、「#goat」というハッシュタグは「Greatest Of All Time」を意味する場合もあるし、動物の「ヤギ」が表示される場合もある。仮にヤギを見たくないという場合には、ヤギの投稿の右上のボタンをタップし「このハッシュタグでは表示しない」と指定すれば、次回からヤギの画像が出て来る頻度は減少する。

また、ハッシュタグのフォローを利用する上で気をつけたいのがプライバシーの問題だ。自分がフォローしたハッシュタグは他人からも見える状態になっている。これを防止するには設定でアカウントを非公開にするしかない。

ハッシュタグのフォロー機能の追加は、インスタグラムでマーケティングを行う企業にも大きな影響をもたらす。今回のアップデートにより、アカウントをフォローしなくてもインスタグラムを楽しむことが可能になった。これにより、アカウントのフォロワー数の重要性が下がり、投稿に対する「いいね」の価値が高まることになる。

一方で、ハッシュタグをうまく使いこなせば、これまで以上に投稿やアカウントの露出回数を増やすことが可能で、それによりフォロワー数を伸ばす機会も増えたといえる。一つだけ確かなのは、これまで以上にハッシュタグの重要性が増したということだ。

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事