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不動産投資で成功する人と、失敗する人は何が違うのか。アメリカで30年以上不動産業を営むリーバンズコーポレーションのCHAIRMAN & CEOであるNICK ICHIMARUと、マネーセラピストとして多くの日本人の資産運用に有効な指針を示してきた安田まゆみが未来を見据えた投資哲学について語り合った。


ニック市丸(以下、ニック):アメリカと日本を行き来して感じるのですが、ここ最近、日本では不動産投資がたいへんなブームになっていますね。

安田まゆみ(以下、安田):40代、50代でそれなりに所得のある人がそろそろ資産運用しようかなと漠然と考えたとき、不動産投資を思い浮かべるというケースは結構あります。私自身は不動産がブームになるほど、リスクの低い投資とは思っていないんです。確かに現物資産を持つことは節税効果もあり、資産運用において賢い選択肢のひとつとなり得ます。しかし、東京にワンルームマンションを持つと安定した家賃収入が得られ将来の年金代わりになるとか、東南アジアに土地を買えば、経済成長とともに地価が爆発的に上がってキャピタルゲインが得られるとか、私にはまったく納得できない情報が蔓延しているのも事実です。

ニック:
さまざまな情報に惑わされて、投資に失敗している人がたくさんいますよね。私たちのところにも、仲介会社に騙されたと言って泣きついてくる人がいます。

安田:残念ながら、日本人はまだまだ金融リテラシーが低い。投資というのは、自分の将来に深く関わる話なのに、誰かに何とかしてもらいたいと考える依存体質があるので、そこにつけ込む輩がいるということをわかっていないんです。

ニック:アメリカでは騙す側より騙される側が悪いという価値観があるので、自分で考える習慣がしっかり身についていますし、政府も消費者を守るためのシステムをつくっています。例えば、教育プログラムひとつとっても小学校からお金とはどうやって稼ぐのかといったことが組み込まれています。

安田:その点、日本は少し歪んでいて、「お金の教育」というと、小学校でいきなり株のお勉強をしましょうという話になってしまったりする。本来、お金を稼ぐことや社会の流れを知ることもしないで、その原則をすっ飛ばしてしまうんです。高校で家計管理を習うわけですが、それも家計簿をつけましょうね、で終わってしまう。家庭においても、バジェットを組むことのほうが大切なのに……。


やすだ・まゆみ◎1955年、東京生まれ。FP歴21年。マイプランニングオフィス代表。元気がでるお金の相談所所長。家計管理から、離婚、老後マネー設計までお金の悩みを相談者に寄り添って解決してきた。近年は「老後の資産防衛」「相続対策」「老後の財産を守る個人信託」などの相談を多く受けている。

ニック:アメリカのゴルフ場に行くと、小さな子どもがゴルフボールを売っているんです。池からボールを拾ってきて、それをきれいに磨いて並べるんですよ。するとゴルファーがやってきて、俺も子どもの頃によくやったな、とか言いながら買っていくわけです。その辺から拾ってきただけだから原価はゼロ、いいお小遣いになりますよ(笑)。親もどんどんやりなさいと言う。でも、日本で子どもがこんなことをやったら、親からそんなみっともないことはやめなさいと叱られますよね(笑)。

安田:その差は凄く大きいと思います。ひとつには、お金が汚いものだと思い込んでいる人が、日本にはまだ大勢いることが要因としてあるので、お金を貯めることに熱心だったり運用したりすることを良く思わない風潮が根強くあります。さらに、現在の自分の所得や地位を過大評価して、将来想定される出費から目を背けてしまう点も見逃せません。例えば、その人が何歳のときに、子どもが小学校、高校、大学に入学するのかということを一覧表にしてみるだけで、いつ、いくらくらいのお金が必要になるかは簡単にわかりますよね。これを私は未来年表と呼んで推奨しているのですが、実践している人は少ないです(笑)。

ニック:実は、我々が日本人向けのセミナーを開催して最初にやるのがマインドセットなのです。いま安田さんがおっしゃった未来年表と同じ発想で、過去から現在を見るのではなく、未来から現在にさかのぼって、いま何をすべきか考えましょうと。例えば、あるアメリカ人は将来宇宙飛行士になると決断して、現在の自分が徹底的に勉強しなければならないのは数学や物理学だといって、他のことには見向きもしないんですよ、といった話をします。日本のように積み上げ方式だと、時期が来たら勉強すればいい、となってしまう。まずはこうした考え方をリセットする。安田さんがおっしゃるとおり投資の世界というのは、自分自身の将来の暮らしに大きく関わってくるので、資産運用の前に、まずは生き方の話をします。

安田:投資で一番大切なのは、出口戦略です。その出口はその人の目的と置かれた状況によってそれぞれ変わってきます。時流に合わせて投資商品を分散させる必要に迫られるかもしれませんし、不動産であれば、所有者自身が売却するタイミングを見極めなければならない。自分の将来の生活や資産を守る手段として何が有効かをしっかりと考え、広い視野をもって選択肢を用意することが重要です。

ニック:よくわかります。弊社のテキサスの不動産に投資をしている人のほとんどが現地まで物件を見に来ています。私も直行便で50万円程度の航空費を出せないくらいなら、むしろ、アメリカ不動産投資などはじめから選択肢に入れないほうがいいと諭しているくらいなんですよ。テキサスにはハリケーンリスク、銃のリスクなどがあるからこの目で見ないと信用できないという懐疑的な人のほうが現地まで来ますし、セミナーにも5回、6回と参加して勉強しますので、成功しています。

多様な産業が集積し、今もっとも成長する都市のひとつテキサス州。広大な面積に都市と豊かな自然がバランスされている。

安田:資産運用にはさまざまな選択肢があります。株式投資もあれば、投資信託もある。日本国内の不動産投資もあれば、海外不動産投資もある。こうしたなかから、ニックさんにただ依存するだけでなく、アメリカ不動産にはこういうメリットとデメリットがあると理解したうえで、自分自身で決断して投資に踏み切っていることが成功につながっているのだと思います。

ニック:株だって上がるときは上がるし、下がるときは下がる。不動産も同じです。目先の利益を考えず、常に未来を視野に入れて、その時々にどのような投資手法をとるべきか自分自身で判断していくことが大切です。

安田:おっしゃる通りです。テキサスで優良物件を手にしたとして、ローンが終わる20年、30年先まで持ち続けることが必ずしも賢い投資とは限りません。長期投資と、長期に渡ってしがみつくというのはまったく違います。利益が出れば、それを売って違う物件をまた購入すればいいわけだし、他の投資商品と組み合わせる方法もあります。投資において最も大切なのは、自分が買った商品の価値を常に意識しておくことです。それが投資と親しくなる最良の方法なのだと思います。





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NICK ICHIMARU/CHAIRMAN & CEO ◎1953年、大阪生まれ。静岡大学教育学部を卒業後、アメリカに渡り、ロサンゼルス・シティカレッジビジネス科を卒業。以降アメリカに40年在住。ファイナンシャル業界にて、保険業、証券業、不動産業、インベストメントマネジメント等の業務に従事し、2002年にリーバンズコーポレーションを設立。

Promoted by リーバンズコーポレーション Text by Hiroshi Shinohara photographs by Shuji Goto edit by Akio Takashiro

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