米国の女性エリートが「家事代行」を使わない2つの理由

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彼女たちの多くは、モンテッソーリ教育を勉強し、実践しています。モンテッソーリ教育は、イギリスのウィリアム王子が受け、息子のジョージ王子がモンテッソーリの幼稚園に通い始めたことで話題となりました。「それぞれの発達段階にある子どもを援助し、自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間に育てる」ことを目的に掲げた教育方針です。

子どもの発達にあった家事手伝いを通じて、手先や指先を鍛えること、家族の一員として活動すること、そしてなによりも生活の基本を身につけることで、生きる力を育てていくことを大事にしているのです。

エシカルな消費とは何か

このところ、ミレニアル世代では特に、エシカルな消費スタイルが重要視されています。商品やサービスに自分がお金を払うのであれば、そこに児童虐待がないか、不正な飼料の使用はないかなど、消費しているモノゴトの生産・提供過程をチェックすることで、社会問題に対してスタンスを取っていると言えます。

前述のクラスメートたちからすると、自分たちが楽をするために、家事のアウトソースで多くを占める移民や若者や中下流層を安価な価格で使うのは、搾取に値するのではないかと考えているのです。

アウトソースをするときには、「誰かを搾取しようとしていないだろうか?」と一度立ち止まって考えてみるのが必要な時代かもしれません。「この生き方は、エシカルだろうか?」という問いへの答えは、一人一人違うはず。正しい答えはないでしょう。でもだからこそ、エシカルとは何かを、考えてみることが大切だと思います。

文=秋山 ゆかり

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