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2017.12.13 17:30

米億万長者11人はビットコインをこう見る 関わる業界で温度差

Allexxandar / shutterstock.com

世界中で起きていることの全てを見回してみれば、ビットコインが最大のニュースの一つであることは確かだ。人はバブルが拡大していく様子を眺めるのが大好きだ。そして、そうする中で私たちの心をよぎるのは、「チャンスを逃すことへの不安」だ。ビットコインは多くの人たちに、その不安をもたらしていると考えられる。

これまでに議論されてきているとおり、ビットコインの価値を評価する方法はない。内在する価値というものがないのだ。ビットコインを購入している人は今の今まで、いつか誰かがもっと高い値段で買ってくれるだろうとの期待のみに基づき購入している。つまり、人間の心理という点から言えば、これは投機だ。

最も投資に精通し、成功を収めている億万長者たちはビットコインをどう見ているのだろうか。米銀大手JPモルガン・チェースの最高経営責任者(CEO)ジェイミー・ダイモンは、「ビットコインは本物ではない。詐欺だ」と明言している。

「バブル」であると考えているのは、伝説的な物言う投資家であり、長年にわたって世界で最も高い運用成績を維持してきたカール・アイカーン(そう、バフェットの成績を上回るのだ)。そして、史上最高のバリュー投資家、ウォーレン・バフェット。さらに、世界最大規模のヘッジファンドの創業者、レイ・ダリオも同じ考えを示している。

ヘッジファンド運用会社オメガ・アドバイザーズの創業者レオン・クーパーマンは、ビットコインがもたらすのは「高揚感」だと言う。また、破産企業などへの投資を主に行うマーク・ラスリーは、「300ドル(約3万4000円)のときに買っておくべきだった。理解はできない。買ってみようとする人がいることにはうなずけるかもしれないが、ビットコインに投資するのが道理にかなっているのかいないのか、私には論理的な説明ができない。主流になりつつあることを見れば、本物なのだとは思う」と話す。

ヘッジファンドマネージャーのケン・グリフィンは、「未来の通貨ではない。だが、詐欺とも呼ばない」という。

テック業界への投資家は異なる視点

前出の億万長者たちは全て、ウォール街に関わってきた人たちだ。そして、誰もビットコインを購入していない。ビットコインを生み出したのは破壊的テクノロジーだ。そこで、テクノロジー分野に投資している億万長者の考え方についても見てみることにする。
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編集=木内涼子

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