65歳を過ぎても働き続ける人が最も多いのは、アジア地域だ。65~69歳の就業率は、最も高いインドネシアで50.6%。次いで韓国が45%、日本が42.8%だった。
欧州の一部の国では、法定定年年齢がわずかに引き上げられた際、大規模な抗議活動が行われた。だが、年をとっても働きたいと考える人が多いアジアでは、こうしたことは起こらない。65歳を過ぎても働き続けたい理由は、家計の不安という明白なものから、健康的で活動的な生活を維持したいというものまでさまざまだ。
法定定年年齢がないニュージーランドでは、65~69歳人口の42.6%が就労している。オーストラリアと米国では、同じ年齢層の人たちに見るその割合は大幅に低くなり、それぞれ25.9%、31%だった。さらに、欧州では全体的に低率だが、最も低いスペインで5.3%、2番目に低いフランスで6.3%となっている。
以下、2016年のOECD加盟各国(一部)の65〜69歳人口の就業率を紹介する。
・インドネシア/50.6%
・韓国/45.0%
・日本/42.8%
・ニュージーランド/42.6%
・イスラエル/39.3%
・中国/36.0%
・インド/35.8%
・米国/31.0%
・ブラジル/28.1%
・オーストラリア/25.9%
・カナダ/24.9%
・英国/21.0%
・南アフリカ/9.7%
・フランス/6.3%
・スペイン/5.3%