ピークを超えても「魅力的」
筆者が『Forbes』US版にて書いているメルマガ「Forbes Real Estate Investor」では、big gorillaやPublic Storage (PSA)などの、すべてのトランクルームのREITをカバーしている。
REITインデックスのなかでトランクルームが占める割合は、約8%だ。私はCubeSmart(CUBE)、Extra Space Storage(EXR)、Public Storage(PSA)、Life Storage (LSI)、National Storage(NSA)の5つをウォッチしているが、これらの経済価値は約600億ドルになる。
2017年第3期は、期待よりも多くの利益が出た。PSA は遅れをとっているものの、CUBE やEXR、LSIは、期待を上回るFFO(funds from operations:不動産投資信託が賃料収入からどれだけの現金収入を得ているかを示す数値)を叩き出している。
不動産業界の分析を手がける米企業Hoya Capitalは、今後のトランクルーム市場についてこう説明する。
「トランクルームは長年その価値が気づかれないまま成長し、2015年に賃貸成長率がピークを迎えました。それはこの業界へ、投資の波をもたらすことになりました。そうした急激な発展が続いたことで、2015年以降は賃貸成長率が弱まっています。2017年全体では、収益成長率は予想より3.5%低くなり、2015年のピークに比べて7.4%少なくなります。投資の原則に従えば、2018年の成長率はさらに下がり、2019年に回復し始めるでしょう」
それでもHoya Capitalは、「ほかのREITのセクターに比べれば、トランクルームはかなり魅力的」だと信じている。「たとえ2019年までに成長率の低下が続くとしても、トランクルームには価値があると考えています。そしてその証券も売れ続けるでしょう」