「最も稼ぐユーチューバー」ランキング、差別動画問題で首位交代

1位、ダニエル・ミドルトン。今年1年間で約18億円を稼ぐ。(Photo by David M. Benett/Dave Benett/Getty Images)

1位、ダニエル・ミドルトン。今年1年間で約18億円を稼ぐ。(Photo by David M. Benett/Dave Benett/Getty Images)

フォーブスの「世界で最も稼ぐユーチューバー」ランキングでは今年、1年間で1650万ドル(約18億6000万円)を稼いだゲーマーの「DanTDM」ことダニエル・ミドルトンが首位に立った。
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フォロワー数1700万人、動画の総再生数は110億回を超えるDanTDMは、人気ゲーム「マインクラフト」のプレー動画で人気を得ているほか、ワールドツアーも実施し、シドニー・オペラハウスでのイベントは4夜すべてが完売となった。

DanTDMの年収は、2015年に始まった同ランキング史上最高額を記録。今年のランキングでは初めて、トップ10のほぼ半分をゲーマーが占める結果となった。また10人のうちDanTDMを含む6人が新顔だ。

今年、収入を大幅に減らしたのが、昨年までランキング首位に立っていたゲーマーの「ピューディパイ(PewDiePie)」ことフェリックス・シェルベリだ。人種差別的な発言や反ユダヤ的な映像を収めた動画を相次いで投稿したことにより大きな批判を浴びた彼は、グーグルやディズニーなどから契約を次々と打ち切られ、収入は昨年の1500万ドルから20%減の1200万ドル(約13億6000万円)、ランキング順位は6位に後退した。
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トップ10人が2016年6月1日~2017年6月1日に稼いだ総額は、税金やマネジメント料が引かれる前の金額で1億2700万ドル(約144億円)に上っている。各人の収入額は、ユーチューブやソーシャル・ブレード、キャブティブ8からのデータに加え、エージェントやマネジャー、代理人、プロデューサー、弁護士への取材に基づいて算出した。

トップ10人の総収入額は、昨年の7050万ドルから80%上昇。この大きな要因となったのは、広告収入につながる動画再生数の増加だ。「Ryan ToysReview」にておもちゃのレビュー動画を配信する6歳児のライアン(8位)は、ランキング対象期間中の動画総再生数が80億回を突破。ゲーマーのエヴァン・フォン(2位)とマーク・フィシュバーク(4位)は、それぞれ20億回以上を記録している。

さらに、ユーチューブの発展に伴い、ユーチューバーたちのマーケティング戦略も洗練されており、より大規模なツアーや高報酬のコンテンツ契約、関連グッズ売り上げの増加も、収入の増加に寄与した。

今年の「世界で最も稼ぐユーチューバー」ランキングは以下の通り。

1位 ダニエル・ミドルトン(DanTDM)/1650万ドル
2位 エヴァン・フォン/1550万ドル
3位 デュード・パーフェクト/1400万ドル
4位 マーク・フィシュバーク/1250万ドル
4位 ローガン・ポール/1250万ドル
6位 フェリックス・シェルベリ(PewDiePie)/1200万ドル
7位 ジェイク・ポール/1150万ドル
8位 スモッシュ/1100万ドル
8位 ライアン(Ryan ToysReview)/1100万ドル
10位 リリー・シン/1050万ドル

翻訳・編集=遠藤宗生

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