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ネットフリックスの人気ドラマ『ストレンジャー・シングス』の出演者たち(Photo by Frazer Harrison / Getty Images)

米動画配信大手ネットフリックスのストリーミング配信サービスの売上高は、2013年には約34億6000万ドル(約3890億円)だった。それが2016年には82億9000万ドルに増加し、この間の売上高の年平均成長率(CAGR)は、34%を記録した。さらに、今年1~9月期には80億ドルを超えるまでに膨れ上がっており、通年では110億ドル以上になると見込まれている。

同社のサービスへの加入者数は今後も増加が予想され、特に米国以外で大幅に増えると見られている。こうしたことから調査会社トレフィスは、同社の売上高は2020年にはおよそ190億ドルとなり、同年までのCAGRは32%になると推計している。

増大するコスト

売上高が急増する一方で、ストリーミング配信サービスの提供にかかるコストも大幅に増加している。2013年に26億ドルだったこの費用は2016年には58億ドルとなり、この間のCAGRは約30%を記録した。

ストリーミング配信にかかる費用は大半がコンテンツのライセンス料と制作費だ。ネットフリックスは海外市場向けを中心にコンテンツを増やす計画。トレフィスの推計では、2020年のコンテンツ費は133億ドルとなり、この間のCAGRは30%と予想されている。

提供するコンテンツに絡む負債は、2013年の73億ドルから2016年には145億ドルに増加した。同社は当初、ライオンズゲートやディズニーなどとライセンス契約を結び、コンテンツを調達していたが、現在はこれらに加え、オリジナルコンテンツの制作に注力している。

オリジナルコンテンツはより多くの加入者の獲得という面においては高い効果が見込める一方、多額の初期投資が必要になる。同社は今後、制作費を借り入れによって調達する計画だ。2018年のテレビ番組・映画の制作費は80億ドルとなり、今年の60億ドルからさらに増加する見通し。

巨額のコンテンツ費を背景に、ネットフリックスのフリーキャッシュフローは当面マイナスが続くと見られている。だが、オリジナルコンテンツが増えればライブラリーの収益化を見込むことができる。また、費用は長期的にわたって償却することができる。長い目で見れば、オリジナルコンテンツは収益性の向上につながると考えられる。

編集=木内涼子

 

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