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2017.12.05 11:00

中国進出加速のヴィクトリアズ・シークレット、18店舗を設置へ

Photo by Frazer Harrison / Getty Images for Victoria's Secret

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米下着メーカー「ヴィクトリアズ・シークレット」は中国市場に巨大な成長を見込んでいる。ヴィクトリアズ・シークレットの親会社のリミテッド・ブランズは、米国での利益の減少を中国市場が補うことになると見込む。

リミテッド・ブランズの国際部門CEOのマーティン・ウォーターズは先日の投資家らとの会合で「中国市場を最重要視している」と述べた。同社は今年、上海に最初の旗艦店をオープンしたが、北京や香港の繁華街にも店舗の開設を計画中だ。香港の店はかつて「フォーエバー21」が旗艦店を置いていたスペースだ。

ウォーターズによると、2018年にヴィクトリアズ・シークレットは中国内の店を18店舗にまで増やす予定だ。また、香水や化粧品に特化した店舗を、空港などに約40店舗展開する計画もある。「これが実現すれば年間3億5000万ドルから4億ドルの売上を新たに生み出せる」と彼はいう。

また、Eコマース分野でも巨大な成長を見込んでいる。ヴィクトリアズ・シークレットはアリババとパートナーシップを結び、ネットからの売上増を狙っている。

一方、中国の消費者にとってもヴィクトリアズ・シークレットは非常に魅力的なブランドだ。同社はテンセントやバイドゥの動画ストリーミングサイト「iQiyi」で、ファッションショーのモデルのオーディション番組を放映。合計で5億人の視聴者を獲得したという。

アジア人として初めてヴィクトリアズ・シークレットのショーに登場した中国人モデルのリウ・ウェンは、フォーブスの「世界で最も稼ぐモデル」ランキングで今年8位に入った。

ウォーターズは今後、同社のファッションショーが中国でのマーケティングにおいて非常に重要なツールになると考えている。「世界で最も素晴らしいショーを、世界最大の市場で行うことは非常に理にかなったアイデアだ」とウォーターズは述べた。

編集=上田裕資

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